【Boltenチャンネル】杖つき歩行で思う
この背中のBoltenが、目に入らぬか!?
「絶対に転ぶなよ!」と、手術後も、その後の通院中も担当医に言われ続けて、早3年。
月一受診を続ける中、昨年の受診日では、「次はもう、一年後でいい」と言われ迎えた、その一年後の【整形外科】受診日が、先日10日。
遂にこの日が最終日となる。
メデタク年季明け(笑)と、相成った。
背骨に関しては、差し当っての心配は無い!が、これ以上は、良くもならないって事。
退院後、2年と9カ月、杖を使いながらも少しづつ社会復帰をして来た中、それまででは気づきもしなかったことに気づき、色々と思いが巡る。
●エスカレーター
退院したてで初めて乗った時、
笑っちゃうけれども、子供の頃親に手を引っ張って貰い飛び乗った時の様に、乗るのにタイミングが合わない。
これ何だか自分でも可笑しくて、笑えた。
流石に、もうすっかり慣れたつもりでいたが、
先日、秋葉原で「Book Off」&「書泉」で乗った時には、エスカレーターしか店内各階移動手段が無い為、お客さんが滞らない様、それなりにスピードがあるらしい。
慣れているデパート&駅etc,,,のゆったりとしたエスカレーターの速さとは違い、特に下りは、間を測って乗る際に、ノッキングした。
今は、以前に比べ「エスカレーターは歩かずに、2列で止まってご利用下さい。」「お急ぎの方は、階段をご利用下さい!」と、かなり強め&厚めに案内放送がされてはいるのだが、、、
それでは、と、お言葉に甘え右側に立っていたところ、後ろに迫って来て、明らかに私に聞こえよ!とばかりに、「チッ!」と仰られたオッチャンらしき声。
やはり、こうなるよね!
だから、いつまでたっても、皆、行儀よく律義に、ルールーを守らない方々の為に、右側を空ける此の慣習が続く。
私は、杖は右手に持つ人。
だから、エスカレーターの手で摑まるベルトが、左側左手側にあるのは好都合で、ルールーを守らない方々の為に、右側を空ける事は苦ではない。
が、左側に杖を持つ方。
この方は、必然、右側のベルトを右手で掴み、杖は左側に置くことととなる。
そんな皆さんは、どうしているのでしょう?
「チッ!」っと言われるのが嫌な為に、ルールーを守らない方々の為に、我慢して左側に立っているんではないのか?と、そこが気になるところ。
●駅構内歩き方指定
Bolten前は、気にもしなかった駅構内の歩き方指定。
要は、駅構内に「右側通行」 「左側通行」とか書かれている、あれ。
4月の土曜日に渋谷へ行った時。
参った~~。
埼玉の草深い地から出て来たお上りさんの目の前に、下車した途端、正月三が日の参詣者の列の様な人の波。押し寄せる波。その波に酔って吞み込まれそうだった。
そこに、駅構内は「右側通行」との表示。
平らな場所、平面ではよいのだが、、、
来た~~目の前に現れる見事なる長~~い長~~い下り坂~~!
そして「右側通行」。
右手に杖を持つ人間は、左手に手摺が無いと、つまり、「左側通行」でないと歩けないんだヨ!どうしてくれよう!?
まるで目の前に、イグナスかナイアガラかビクトリアの瀑布が口を開けて待っている様~~
嗚呼~~アア~~下り坂。
意を決して杖を左手に持ち替え、右手でしっかり手摺に摑まり、一段づつゆっくり降りると、後ろから来る人波が、私の処で流れが乱れて、左に膨らみ追い越して、流れ落ちていく!
駅全体が工事中のせいか、見渡す限りでは、エレベーターらしき物が見つけられない。
下に辿り着くと、もう汗びっしょり。
ルールだし、どうのこうのと言えないので、規則や世間のルールには従うが、何とも辛い決め事。
そうなると、我が身を守る為には、こういった場所には近づかない!行かない事!
これがマイ・ルールになる。
おまけに、帰りの高崎線、行ったばかりで次の列車が30分近く来ないので、ただただホームで入っては出て行く列車を見送り、もう、そろそろって時に、列車が遅れるとの案内放送。
結局、小1時間近くステイ、、、@渋谷駅ホーム、(怒り)
<魔神クッキー@角川大映スタジオ>
もう、いい、もうゴメンだ。(本来は、思い入れと愛がいっぱいの我が町渋谷なれども)この駅には、もう二度と来たくない!!!、渋谷。
●シルバーシート優先席
Bolten前は、近づく事も無かったシルバーシート優先席。
間違えて、流れで進んだ処が、たまたまその席辺りでも、空いていてもけして座らなかったその席。
今は、並ぶのに時間的に余裕が有ったら、ホームでその席の入り口が停まる乗車案内表示の箇所に立ち、列車到着を待つ。
と言うのは、一般席に行き、譲られるのが何か物欲しげでイヤ。
別に、一般席なら譲って頂けなくとも、それはそれで構わない、譲られて当たり前!などとは思わない。
一応、「ヘルプマーク」も頂いてはいるが、これ見よがしな感じがして、(家族には着けろ!とは言われているものの、持ち歩いていない)何か嫌だ!
だから、逆に他の方が利用されていて、席が埋まっていても、「優先席」此処の空間・場にいる方が、一般席よりも気楽。
勿論、空いていたら座らせて頂くし。
ところが、ところが、前は、近づく事も無かった優先席故に、気づく事も無かったが、元気な若者や、まだまだ中年レベルの働き盛りの人間(人は見かけによらないので、もしかするとそうで無い事情の方もいらっしゃるかもしれないが)が、臆面もなく堂々と座っている。
前にお年寄りや杖を突いている、まあ、そういったフィジカルハンデキャップドパッセンジャーが立っていてもお構いなし。
此れは、驚愕であり脅威であり嘆きだ!
もう、ギリシャ悲劇やシェイクスピア4大悲劇も真っ青だ。
この感覚&神経が。
先日、何と優先席にお座りの、もうかなりの後期高齢者の人生の大先輩のおばあ様否老婦人が、事も有ろうに立ち上がり「あんた、どうぞ座りなさい!」と、私に席を譲ってくれようとして頂けた。
とんでもない!と固辞したが、隣には若いカップルが座っている。
お前ら!と言おうとしたが、急に忙しくスマホをやり始め、気付かぬ体。
ヒート(怒)しかかったが、グッと何とか我慢は出来た。
それから多いのが、どうしたことか、本当に俄かに突如急に「寝たふり大作戦」が発動されることも多い。
本当は、優先席なんてなくて、何時でも何処でも、皆が席を譲れるようならば、優先席なんて要らない。
でも、そうとばかりは上手く行かないので、優先席を作った。
一体何年経つの?出来てから?
外人ばかりモラルがどうとか、口喧しく非難されているが、こういった弱い立場の人が絶対に守られるべき場を占拠する、此の日本人達も、どうしたものか?
色々と、こう言った身体の状態になってみて、初めて気づく事、知る事、知らされる事、まあ、色々とありますヨ、ほんと。