児玉千恵子の「CS&販促力」向上ゼミナール 第23回「スタイリング&ボディフィッター実践講座」が、去る6月1日(土)、東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎で開催された。
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 本講座は、わが国で唯一の「既製服のフィッター」公開セミナーとして、2002年、東京一ツ橋の日本教育会館で第1回が開催されてから今年で12年目。…衣料業界に優秀な「店長&FA」「フィッター」「スタイリスト」そして、「MD&企画」ディレクターなどを多数送り出し、その実績は、業界内外から高く評価されている。

 講師の児玉千恵子は、わが国初の社内資格制度「衣料フィッター」(西武百貨店)を、'96年から7年間にわたり育成、誕生させた、このジャンルにおける「パイオニア」。
 また、日本百貨店協会の「百貨店プロセールス資格制度フィッティングアドバイザー」は、「衣料フィッター」の成果と実績をふまえスタート。その主任講師をはじめ、多くの百貨店(東武・三越・東急・大丸・松屋・そごう・さいか屋・髙島屋・韓国新世界ほか)で育成研修を手がけ、「シャネル」「ルイ・ヴィトン」の本部をはじめ、「ミッソーニ」「ソニアリキエル」「ランバン」「クリスチャンディオール」の販売スタッフ、さらに、「アクリス」ではラグジュアリーブランド初の社内認定資格「フィッティング・コンシェルジェ」をプロデュースするなどの他、国内外の著名企業・アパレルメーカー・専門店・服飾専門学校で研修・講師を歴任してきた。
イメージ 2  著書「服のボディフィッター実践講座」(ストアーズ社刊)は、フィッターの教則本・実務の手引き書として小売業界をはじめ、服飾専門学校の教科書としても使われ、19年にわたるロングセラーとなっている(「スタイリングフィッター」「ボディフィッター」ともに登録商標)。
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  第23回目を迎えた今回は、「ストアーズレポート連載100回記念」とうたったこともあって、ご招待者が多かったが、著名専門店(販売職)、百貨店(人事&教育職)、紳士服量販店、ダンスウェア用品の総合メーカー、婦人服専門店(経営者)のほか、スタイリストを目ざす学生などバラエティに富んだ受講メンバーとなった。
 「修了後アンケート」をいくつか紹介する。

○「人の肌と相性の良い色の関係や、Yシャツの裄丈の立体採寸などの知識は身につけることによって、接客の深みが増すことが分かりました。…プラスの発想、スタイリングマジックなど…販売員のレベルアップがまだまだできると思いました…講義は先生の雰囲気でなごやかでかつエネルギッシュでスピード感がありました。その分、時間がもう少し…」(メンズ・バイヤー)
○「人間工学、体の寸法の話も大変参考になりました。修理のことだけでなく洋服全般、接客についても教えて頂き、“お客様を最高の姿にスタイリングする”という気持ちが生まれました。美しく見えるゆとりの知識は、すぐに活躍です」(レディス)
〇「7年ほど前に、先生のセミナーは受けていたのですが、あらためて“ゆとり”の大切さを思い知りました。特に、きっちりとしたサイズの服の多い昨今ですが、常々、それに見苦しさを覚えていただけに、まさに快哉と言いたい気持ちです。」(専門店オーナー)
○「先生の情熱(お洋服に関すること以外でも)に感動しました。…サイズ選び。ゆとりが大事だと習い、素材に合わせてご提案できるように実践しています」(レディスFA)
〇 「前半のプロジェクターをつかった講義は、洋服の基本をおさえ、私自身の課題の整理に役立ちました。それに流行には周期があり、時代を振り返ることの大切さや、体形も年と共に変化することを、身をもって証明くださった(ごめんなさい)ことは忘れません。あらためて私自身の歩みを省み、今後の方向性を定めることになりました。」(商品企画)

 「今、業界では、単なる“詰め出し”や、“ピン打ち”を教えるセミナーが盛んになっているようですが、それらと、このセミナーで私がゴールイメージとしてやってきたこととは、その目ざすものも、教える内容も違うのです。それをしっかりと分かっていただけたと思います」と児玉千恵子…。 最後に「修了テスト」が行われ、「スタイリングフィッター&ボディフィッター(商標登録)認定証」が、児玉千恵子から手渡された。
 なお、今回で「スタイリングフィッター&ボディフィッター」認定者数は、全国に686名となった。
 次回、第24回「スタイリング&ボディフィッター実践講座」は、今回土曜日開催の日程のため受講できなかった方々を考慮しウィークデーに設定、今秋10月開催予定である。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
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