若枝に花々が舞う4月は、なぜか「ときめき」と「ざわめき」を覚えるシーズン!
商業空間の多くでは、そういった「心理」に拍車をかけるかのように、お客さまを瑞々しい花々で迎え入れている。
目的の売り場へ足を踏み入れる前に、崇高な気持ちにおちいり、異空間に誘い込まれたような錯覚をおこさせる百貨店やSCの注目度は高い。
この頃、初々しい新人社員が、売場に配属される。…お客さまの「心の高まり」を助長できるような、万全の体制に努め、商いの「リ・スタート月」としての精を出したい。
商業空間の多くでは、そういった「心理」に拍車をかけるかのように、お客さまを瑞々しい花々で迎え入れている。
目的の売り場へ足を踏み入れる前に、崇高な気持ちにおちいり、異空間に誘い込まれたような錯覚をおこさせる百貨店やSCの注目度は高い。
この頃、初々しい新人社員が、売場に配属される。…お客さまの「心の高まり」を助長できるような、万全の体制に努め、商いの「リ・スタート月」としての精を出したい。
◇ 普通の接客とは?
百貨店プロセールス資格制度の「フィッティングアドバイザー(2級)」が発足してから、早いもので、4回目の春を迎えた。
今春に実施された、第7回「レディス&メンズ」のフィッティングアドバイザー(2級)の合否は、2月末の理事会後に、各店の人事を経て3月上旬までに受験者に通達された(本稿を執筆の頃は未確定)。
合格された方は、日々の業務をさらに充実させて欲しい。また、選にもれた方の中には、各企業からかなりの期待をされて受験された方も少なくないため、落胆ぶりが尋常でないケースを沢山見てきた。…ときには、「天・地」がひっくり返ってしまったわけではないと、励ますこともある。
2級指定講座で、3日間の時を費やし学んだことを、お客さまに「どれほど還元できるか?」が、すべてを超えて、もっとも肝心なことだからである。
また、本人の努力不足(試験問題対策に対して)の場合もあれば、そうとばかり言いきれない、諸々の課題もあろう。
最近、たまたま検索したいくつかの「ブログ」に、プロセールス関連や現場スタッフの悩みなどが書かれていた。それらの一つに、「普通の接客がしたい」と記したものがあった。
それには、研修ずくめの毎日と、提出物の宿題に追われている毎日に疲れ、今月の売り上げは最低だとも綴られていた。
いずれの企業でも、そういった環境に対して「強い人」「慣れている人」相当の「プレッシャー(良くない方の刺激)」を感じている人と、多様な人材を抱えていよう。
企業の本部にいた頃もそういうケースは沢山あった。お取引先の百貨店にある、自ブランドのショップへ「実地指導」や、「VPの改善指導」に出向くと、必ずといってよいほど、社員やメーカーの方々から、その「ブログ」のような「訴え」や「嘆き」の相談をよく受けたものだ。
ところで、「普通の接客」に関しては、各個人ごとに、その設定レベルと捉え方は異なろう。
また企業ごとに、「接客のあるべき姿」というゴールイメージは、究極のCS(顧客満足)を煎じつめていくなら、業態の大小やコンセプトに関係なく、条件が許す限りの「努力」は共通課題だ。
つまり、「普通の接客」とは、パーティなどで「平服でご来場ください」というような場合、平服とは普段着ではなく、「略礼服」を指すように、「状況に見合った接客」を指しているのだろう。
新人研修や企業研修、そして「2級資格の審査」で行われる「接客ロールプレイ」は、接客の場を想定した「役割実演法」の「演技」のトレーニングや、「動作」だからイコール販売力というわけにはいかない。
◇ アイデンティティのある資格
今春に実施された、第7回「レディス&メンズ」のフィッティングアドバイザー(2級)の合否は、2月末の理事会後に、各店の人事を経て3月上旬までに受験者に通達された(本稿を執筆の頃は未確定)。
合格された方は、日々の業務をさらに充実させて欲しい。また、選にもれた方の中には、各企業からかなりの期待をされて受験された方も少なくないため、落胆ぶりが尋常でないケースを沢山見てきた。…ときには、「天・地」がひっくり返ってしまったわけではないと、励ますこともある。
2級指定講座で、3日間の時を費やし学んだことを、お客さまに「どれほど還元できるか?」が、すべてを超えて、もっとも肝心なことだからである。
また、本人の努力不足(試験問題対策に対して)の場合もあれば、そうとばかり言いきれない、諸々の課題もあろう。
最近、たまたま検索したいくつかの「ブログ」に、プロセールス関連や現場スタッフの悩みなどが書かれていた。それらの一つに、「普通の接客がしたい」と記したものがあった。
それには、研修ずくめの毎日と、提出物の宿題に追われている毎日に疲れ、今月の売り上げは最低だとも綴られていた。
いずれの企業でも、そういった環境に対して「強い人」「慣れている人」相当の「プレッシャー(良くない方の刺激)」を感じている人と、多様な人材を抱えていよう。
企業の本部にいた頃もそういうケースは沢山あった。お取引先の百貨店にある、自ブランドのショップへ「実地指導」や、「VPの改善指導」に出向くと、必ずといってよいほど、社員やメーカーの方々から、その「ブログ」のような「訴え」や「嘆き」の相談をよく受けたものだ。
ところで、「普通の接客」に関しては、各個人ごとに、その設定レベルと捉え方は異なろう。
また企業ごとに、「接客のあるべき姿」というゴールイメージは、究極のCS(顧客満足)を煎じつめていくなら、業態の大小やコンセプトに関係なく、条件が許す限りの「努力」は共通課題だ。
つまり、「普通の接客」とは、パーティなどで「平服でご来場ください」というような場合、平服とは普段着ではなく、「略礼服」を指すように、「状況に見合った接客」を指しているのだろう。
新人研修や企業研修、そして「2級資格の審査」で行われる「接客ロールプレイ」は、接客の場を想定した「役割実演法」の「演技」のトレーニングや、「動作」だからイコール販売力というわけにはいかない。
◇ アイデンティティのある資格
「フィッティングアドバイザー(3級)」…(通信講座)が、昨年末に百貨店以外の、一般の方々にも公開さ、興味を抱かれている。
一方では、従来どおりの「販売士検定試験」や「ファッションビジネス検定試験」も存続している。
年を追うごとに、「フィッティングアドバイザー(2級)」の実技審査は、スタート時に掲げた既製服の「フィッター」に必要な技能力判定への重みが、接客の「ロールプレイ」である、「コンサルティングセールス」へと移行し、補正「知識&技術」は、接客の流れの「一パーツ」になってきたような傾向がある。
「ニーズチェックが、充分にできなかった」とか、根拠のある「スタイリング提案とは、どこまでを指すのか?」とか、「お修理代を、お客さま役に伝えるのを忘れた」などというため息や落胆が、受験後に聞こえてくる度に、プロを判定する「メニュー」の奥行について考えさせられている。
浸透してきた組織力のある「検定試験」としては、期待度の高いお客さまに応えられる、パワフルなメニューだろうか?
一方では、従来どおりの「販売士検定試験」や「ファッションビジネス検定試験」も存続している。
年を追うごとに、「フィッティングアドバイザー(2級)」の実技審査は、スタート時に掲げた既製服の「フィッター」に必要な技能力判定への重みが、接客の「ロールプレイ」である、「コンサルティングセールス」へと移行し、補正「知識&技術」は、接客の流れの「一パーツ」になってきたような傾向がある。
「ニーズチェックが、充分にできなかった」とか、根拠のある「スタイリング提案とは、どこまでを指すのか?」とか、「お修理代を、お客さま役に伝えるのを忘れた」などというため息や落胆が、受験後に聞こえてくる度に、プロを判定する「メニュー」の奥行について考えさせられている。
浸透してきた組織力のある「検定試験」としては、期待度の高いお客さまに応えられる、パワフルなメニューだろうか?
◇ メンタルヘルスへの心くばり
「夢」や「華やぎ」をお届けする仕事ほど、舞台裏では、涙ぐましい努力がされている。
トレンドの先端をいくファッション(インナー・子供服含)売場はもちろん、スィーツ・お総菜・ドリンク・インテリア・家庭用品・呉服・貴金属・シューズ・商品券(ギフトカウンター含)・ご案内係(コンシェルジェ)…その他と、今やすべての商品が「ファッション」である。
それらを扱うスタッフは、「ライフスタイル全般」のスタイリスト・コーディネーターを目ざさないと、時代において行かれよう。
また、プライベートでいかなる事情があろうとも、表向きは「商売→勝売→笑売」に徹しなければならない。したがって、お客さま相手の仕事は、「メンタルヘルス(心の健康)」をキープするにはかなりのエネルギーを必要としよう。
さらには、日割予算の達成に追われ、職場の上下関係に気をつかい、同僚とのコミュニケーションも上手に保たねばならない。知らずのうちにストレスが鬱積し、自分の持てる「良い資質」が封じ込められたり、納得のいく「接客販売」ができなくなる人も出てこよう。
自らの「身体と心」が、ベストな状態であるときに、お客さまへの最高のご満足をお届けできる。
心が病みかけていも、給料をいただいて仕事をしているからには、「甘い」と言われるような誤解をされたくない。
そういった狭間で、各人がそれぞれの形で、「ストレス」の発散に努めているケースが増え出している。
数々のブログ、例えば「○○でプチセレブ」「踊るデパガの○○」「さるさる○○」「きりぎりすの○○」などは、辛いことや充実感があったときの本音がみて取れる。
ブログには「フィッティングアドバイザー」に関するリアルな記述や、「雇用問題」「研修ヅケの悩み」などいろいろ登場するが、企業内の「メンタルヘルス」は素通りできない時代だと感じた。
いずれにせよ、壮大な「ロマンチック空間」をキープし、お客さまへの万全なアフターフォローをするには、まずは「社員・派遣社員・パート」の「メンタルヘルス」から…と言えるほどストレスがうずまく社会なのだろう。
トレンドの先端をいくファッション(インナー・子供服含)売場はもちろん、スィーツ・お総菜・ドリンク・インテリア・家庭用品・呉服・貴金属・シューズ・商品券(ギフトカウンター含)・ご案内係(コンシェルジェ)…その他と、今やすべての商品が「ファッション」である。
それらを扱うスタッフは、「ライフスタイル全般」のスタイリスト・コーディネーターを目ざさないと、時代において行かれよう。
また、プライベートでいかなる事情があろうとも、表向きは「商売→勝売→笑売」に徹しなければならない。したがって、お客さま相手の仕事は、「メンタルヘルス(心の健康)」をキープするにはかなりのエネルギーを必要としよう。
さらには、日割予算の達成に追われ、職場の上下関係に気をつかい、同僚とのコミュニケーションも上手に保たねばならない。知らずのうちにストレスが鬱積し、自分の持てる「良い資質」が封じ込められたり、納得のいく「接客販売」ができなくなる人も出てこよう。
自らの「身体と心」が、ベストな状態であるときに、お客さまへの最高のご満足をお届けできる。
心が病みかけていも、給料をいただいて仕事をしているからには、「甘い」と言われるような誤解をされたくない。
そういった狭間で、各人がそれぞれの形で、「ストレス」の発散に努めているケースが増え出している。
数々のブログ、例えば「○○でプチセレブ」「踊るデパガの○○」「さるさる○○」「きりぎりすの○○」などは、辛いことや充実感があったときの本音がみて取れる。
ブログには「フィッティングアドバイザー」に関するリアルな記述や、「雇用問題」「研修ヅケの悩み」などいろいろ登場するが、企業内の「メンタルヘルス」は素通りできない時代だと感じた。
いずれにせよ、壮大な「ロマンチック空間」をキープし、お客さまへの万全なアフターフォローをするには、まずは「社員・派遣社員・パート」の「メンタルヘルス」から…と言えるほどストレスがうずまく社会なのだろう。
◇ それでも売り場は動く?
先の「研修ヅケの悩み」は、わかる気もするが、「給料をもらって、勉強させていただいている」わけだから、自費を負担している第三者から見れば、うらやましい限りだろう。
かつて(70年代から80年代の半ば頃)は、接客販売に必要な「知識や技術」を磨くなら、自費で外部の研修を受けに行ったものだ。
しかも、今日のような体系だった研修が少なかったから、「点と点」で学んできたものを、自らがつないで「応用力」を養い自己啓発にいそしんだ。
近頃は、パーツパーツの習得は早いものの、それを「いかに応用するか?」までを、手取り足取りしなくてはならない、他力本願のFAが増えている。
それでも売場は動いているし、いずれの百貨店にも同じ名称の「フィッティングアドバイザー」が存在している。が、自分が「ひいき」にしているスタッフから購入されているお客さまも後を絶たない。
伝統ある団体が認定する「資格」を十二分に生かせるかは、本人と企業の腕の見せ所いかんだが各社ごとのオリジナルな「底上げ」は、以前にも述べてきたように、もっと大切な課題となろう。
他業態では、「イトーヨーカドー」が、社内ライセンス制度(2004年)としてスタートさせた「フレンズメイト」には興味を抱いている。
それぞれの扱い業種に、他の競合ライバル企業とはひと味違う「ネーミング」で、わかりやすい「ライセンス名」を考案している。…例えば、「キッチンアドバイザー」とか、「YUKATAフレンズメイト」など他の名称である。
過去には「服のフィッター」関連の社内資格では、百協の「プロセールス資格制度」がスタートする直前まで、いくつかの百貨店で、各社ごとの「エキスパート名」である、「衣料フィッター…S百貨店」、「ファッションフィッター…M百貨店」、「フィッティングアドバイザー…地方都市のT百貨店」を誕生させるお手伝いを筆者がさせていただいた。それらの「資格」は未だに生かされて、合格した「彼ら・彼女ら」の健闘している姿を伝え聞いている。
手を組んで「協力する」ことと、他社の追従を許さない独自の「手を打つ」ことを見極め、使い分ける必要があろう。
さて今月のコト起こしだが、4月23日のサンジョルディの日、「ブックフェアー」なるイベントを打って出るのも一案。…メインVPには、本を重ねてリボンをかけ「青い麦と赤いバラの花束」を添えて…。
「なぜ、その小道具なのか?」をご存知ないFAは、「スタイリング提案」をトークする暇はないのですが。
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【無断転載使用不可】
かつて(70年代から80年代の半ば頃)は、接客販売に必要な「知識や技術」を磨くなら、自費で外部の研修を受けに行ったものだ。
しかも、今日のような体系だった研修が少なかったから、「点と点」で学んできたものを、自らがつないで「応用力」を養い自己啓発にいそしんだ。
近頃は、パーツパーツの習得は早いものの、それを「いかに応用するか?」までを、手取り足取りしなくてはならない、他力本願のFAが増えている。
それでも売場は動いているし、いずれの百貨店にも同じ名称の「フィッティングアドバイザー」が存在している。が、自分が「ひいき」にしているスタッフから購入されているお客さまも後を絶たない。
伝統ある団体が認定する「資格」を十二分に生かせるかは、本人と企業の腕の見せ所いかんだが各社ごとのオリジナルな「底上げ」は、以前にも述べてきたように、もっと大切な課題となろう。
他業態では、「イトーヨーカドー」が、社内ライセンス制度(2004年)としてスタートさせた「フレンズメイト」には興味を抱いている。
それぞれの扱い業種に、他の競合ライバル企業とはひと味違う「ネーミング」で、わかりやすい「ライセンス名」を考案している。…例えば、「キッチンアドバイザー」とか、「YUKATAフレンズメイト」など他の名称である。
過去には「服のフィッター」関連の社内資格では、百協の「プロセールス資格制度」がスタートする直前まで、いくつかの百貨店で、各社ごとの「エキスパート名」である、「衣料フィッター…S百貨店」、「ファッションフィッター…M百貨店」、「フィッティングアドバイザー…地方都市のT百貨店」を誕生させるお手伝いを筆者がさせていただいた。それらの「資格」は未だに生かされて、合格した「彼ら・彼女ら」の健闘している姿を伝え聞いている。
手を組んで「協力する」ことと、他社の追従を許さない独自の「手を打つ」ことを見極め、使い分ける必要があろう。
さて今月のコト起こしだが、4月23日のサンジョルディの日、「ブックフェアー」なるイベントを打って出るのも一案。…メインVPには、本を重ねてリボンをかけ「青い麦と赤いバラの花束」を添えて…。
「なぜ、その小道具なのか?」をご存知ないFAは、「スタイリング提案」をトークする暇はないのですが。
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