第11回目となる百貨店プロセールス資格制度の指定講座が、今月からスタートする。また、盛夏に実施された、第10回資格審査の合否もそろそろ出る頃だ。
 9月17日と24日には、「免許更新」セミナーが、東京と大阪会場の2ヶ所で2回(午前と午後)づつ開催される。
 プロセールス資格制度の「フィッティングアドバイザー」でも、自動車の運転免許のように、3年ごとの「更新」が義務づけられている。
 昨年の研修プログラムは、内容が広範囲に及んでいたことなどもあって、本来の主旨や指針に沿ったカリキュラムを…という要望や感想が各地の百貨店から聞かれたという。
 今期は、そういった声に応えて、より実務に近い中身が組み込まれたようだ。
 ところで、美しく完成された「既製服」は、いじくりまわすほどに、元のイメージが損なわれる。…かといって、プロパーゾーンでは「サイズ調整」を避けて通れない!
 既製服の範疇で、「最高のご満足服」をお届けするには、小売りの販売最前線で、沢山のお客さまにふれることが前提条件だ。
 ファッションショーでの、モデル体形(型)に合わせた応急処置的な「お直し」とか、CMの撮影時に、タレントや女優に着せた服を、カメラアングルに沿って、見映えのいいように、視界に入らない部分をつまんでピンで留める…といった手法は、服飾関連の「スタイリスト科」などで、生徒たちがよく学んでいるタイプだ。
 現実の売場では、そういった緩(ぬる)い手法は、めったに通用しない!
 とりわけ百貨店やハイプライスの専門店では、お客さまからお直しに関する「五つのご要望」があったら、失敗を未然に防止するためにも「優先順位を見極める技能力」を養う必要がある。
 今現在でも、日々「お直し」に関連する(FAと修理加工業者それぞれの技術水準に起因する)クレームが多発し後を絶たない。
 そういった実情は、昨今に始まったわけではない。
 百貨店時代に補正師(婦人服イージーオーダー)のときも「販売職」のときも、毎日のように見てきた。
 94年に、『パワーアップCS販売術~服のボディフィッター入門~』という、業界初の「フィッティング本」を上梓したのは、そういったリアルな現場体験からだ。
 「着心地満足服」をお届けできるFA(販売スタッフ)の育成と、ムダな「経費」の節減、そして「販売力」の向上という「三つの思い」は、ずーッとゆらぐことなく今日も努めている。
 プロ(ミシンを踏んでいる技術職・服飾関連の講師・スタイリストなど)の方々へも、販売職の実体験を加味した「技術指導」のお手伝いをさせていただいてきた。

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「ストアーズレポート 」百貨店プロセールス資格制度フィッティングアドバイザーNo.49より
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