東京トワル・ド・ジュイ展とパリのトワル・ド・ジュイ美術館 | スタイルK 大村慶子のブログ

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☆インテリアデザイナー、大村慶子の毎日を繰ります☆

こんばんは。スタイルKの大村慶子です。


昨日、ザ・ミュージアムで開催されている

『西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展』に行ってきました。


*前回のブログはこちらから→☆☆☆




平日でしたが、大勢の人で賑わってました。


(丁度、会場内で、いつも私のブログを見てくださってるという方が

お声がけ下さり。。。嬉しかったです♪ ありがとうございました(^^) )


会場内は、撮影NGとのことで、

お伝えできないのですが、


本場フランスの美術館に引けを取らないくらい、

内容もとても充実したものでした。



『トワル・ド・ジュイ』のルーツであるインド更紗、

そして、もう一つ田園風景のモチィーフのルーツといわれている

オーデナールデのタペストリー、

それらの貴重なものが数多く展示されていたのにも

驚きです。


そして、2世紀以上耐え抜いてきた「トワル・ド・ジュイ」の布の数々。。。

それら一つ一つの柄に物語があり、


時代の出来事を折りこんだり、

四季を表現したり、

工場での仕事の手順が図案化されていたり・・・


と、そうやって改めて生地をみると、

その細かい描写に感動です。






こちらは、ジュイ美術館で撮ってきたアップの写真ですが、


工場の筆頭デザイナーである ユエによるデザインの

「工場の仕事」と題した図案。


よく見ると、

工場の庭(草地)に布を広げている場面、

木版による捺染の場面、等、

プリント生地の製作過程の詳細を表したもので、


当時のプリント技術を知るためのとても貴重な作品の様です。


日本にもこの生地、展示されてました!




こちらは、「アメリカの独立」を表現してる図案です。


図案のバランスがとても良く、私が一番気に入った作品です。





そしてこちらは同じくユエのデザインで、

「お城の庭」


真ん中右側に女性が二人立ってますが、

このどちらかがマリー・アントワネットであろう、と

言われている様です。


画像は、今回購入してきた絵葉書からのものです。

この柄は、フランスの美術館にはありませんでした。。

(私の見落としでなければ・・)つまり、日本へ貸し出し中・・ということ。


アントワネットファンが多い日本のために、

きっと特別貸し出してくれたのではないでしょうか?

(勝手な推測ですが・・)


今回の日本のジュイ展では、パンフレットにも使われている

恐らく一番のヒット柄ですね。






こちらはフランスで展示されていたカーテン。




 

そして、貴重な銅板のプレートの展示もありました。




こちらは、販売コーナー。

食器、バック、くつなど、沢山のジュイ柄のグッズが揃ってました。



日本でも、復刻版のジュイ柄の生地が

販売されていて、すごい売れ行きの様でしたね。




フランスで購入してきたジュイの本。

重かったです( ;∀;)


(表紙をよく見ると、「アメリカの独立」の柄!!)





そして、昨日買った日本バージョン。

日本語解説なので、本当に分かり易い(笑)





今回、フランスのジュイ美術館そして東京のトワル・ド・ジュイ展と

ダブルで見る機会に恵まれ、

ジュイの歴史、そしてフランスの歴史に触れることが出来、

とても貴重な経験でした。


フランスで愛されてきたトワル・ド・ジュイ柄を、

今まで以上に、インテリアに取り入れて行きたいな、と思います。


1843年にジュイの工場が閉鎖された後、

現代まで、どの様な形でジュイ柄が引き継がれてきたのか・・


その辺りも知りたい気持ちで、

今度調べてみたいと思います。



サンダル西洋更紗トワル・ド・ジュイ展

7月31日(日)、明日までですが、

行かれてない方、是非、明日最終日に観に行かれてください。

素晴らしい展覧会です☆



*****


今回のフランス、

仕事でアンティーク市を回りましたが、


プロヴァンスで素敵なアンティークショップと出会いました。




そこには、沢山のアンティークのジュイ柄が。


何とも言えない深みのある色合いがとても素敵で

思わず写真を撮らせていただきました。




探していた家具の年代ばかり気にしてましたが、

このジュイ柄、一体いつ頃の物だったのでしょう。。。


そして、どこで作られたものだったのか・・


急に気になりだしました(笑)