飲食・食品に役立つ色彩効果 | 色彩戦略・色彩活用 色彩の力で成果につなげるビジネスコンサルタントのブログ

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株式会社スタイルクリエーション代表染川千惠のブログです。
カラー(色彩)とイメージに関わる仕事について、現場のこと、知識のことを書いています。



 


昨日の飲食店オーナー様との打合せで、こんなことを話しました。


オ「そもそも、店づくりをする時にどこから色を選んでいったらいいんですかね?」


染「基本的には面積の大きいところか、ここをメインにしたいと思うところを考えてみましょう。」


オ「この壁になんかしたいんです!」

 

染「いいですね!」


オ「全体的にシックな感じでまとめたいです!」

 

染「OKです!シックにする方法もたくさんあって、色使いもですけど、

 素材の質感も大事です。
 表面がさらさらしてるとかピカッとしてるとかふわふわとか、ボコボコとか。」

オ「そういうこともなんですね!」


染「そういうこともなんです!」

 

染「これは私の考え方ですが、例えば、お料理の味が特徴的だったり、

 減塩にこだわって薄味にしているけど、味気なく感じさせたくないなど、

 【味】に強い特徴がある場合は、私は食器の色から考えます。

 濃い色は、味を濃く感じさせる働きがあります。

 薄くて物足りなく感じさせたくない場合などには薄い色の食器よりも濃い色を使うことで、

 五感が連動し合って物足りなさを感じにくくさせます。
 そうなると次は、カトラリーやマットなどの食器周りの色使いの方向性を考えます。

 次にテーブルやカウンター。こういった順番で、

 最終的に空間の広い部分の色まで広げて考えていく手順を取ることで、

 全体的にバランスの良い空間にまとまります。

 特に味の特徴で押しているということでなければ、

 大きな面積を占める部分から色選びをしても問題はないです。
 大きな面積というと、床・壁・天井ですが、飲食空間であれば壁から選ぶと良いかと思いま

  す。
 座ってどこに目線がいくかを考えるんです。
 天井を見上げたままや、ずっと地面をみたままご飯食べないですよね?

 だから壁から決めましょう。
 目的やイメージに応じて、クロス、タイル、塗装、いろんな選択肢があります。」


・・・・・・・

 

オ「深いっす・・・」

 

染「そうですね^^」


大体いつも、【色がこんなに深いとは思っていませんでした・・・】って言って頂きます。

スタッフならこれを読んでわかるのですが、特別深いことも言っていなくて、

うちではこれは前提というか、これくらいのことは下準備的なことというか・・・です。

 

例えば、売上を増やす、ターゲットに訴求する、目的の居心地を手に入れるなどなどがあれば、

見た目(視覚情報)は賢く考えないと損をします。
 

色、形、質感に関しては、ものっすごい引き出し持っていますので、

視覚情報で何かの手助けをしたい場合はスタイルクリエーションを頼って下さい^^