カラープランナーという存在 をご存知ですか?
空間や物の色彩設計をする人のことを言います。
デザインではなく、色に特化した専門家です。
その色にする根拠を理論立てて説明し、目的に応じた提案をしていきます。
その専門家の養成をしているのですが、こんなワークもしていきます。
【条件指定配色】
物理的に、色み、明るさ、鮮やかさ(それぞれ色相、明度、彩度と言います)
などの数値条件に基づいて設計することもあれば、
色彩の心理的効果や生理的効果を踏まえて設計することもあり、
また、求められるイメージや印象を策定してから設計することもあります。
色一つ決めるのに、エビデンスを必要とします。
色彩は身体や感情、思考に働きかけますので、
状況や目的に応じて適切な色彩を選べると、
人を心理的物理的に誘導することができるのです。
例えば、
活動的になってほしい
冷静さを取り戻してほしい
味を濃く感じさせたい
狭さが気にならないようにしたい
時間の経過を早く感じさせたい
涼感を感じさせたい
などの、感覚を引き起こします。
この作用を利用して、空間や物の色を決めていくことができる人を育てています。
写真のワークは、初回のもの。
ここに、まだまだいろんな条件が付きます。
案件を請け負う際は、カラーチャートは紙ではない場合も多く、
コスト制限や納期も絡みます。
その中で、いかに適切に色材を選定していけるか。
かなり、やり応えを感じる種類の業務です。