アコースティックギターのリペア | style-s-works

style-s-works

ギター工房 "style-s-guitar" が発信している近況情報です。

テーマ:

ま〜なんでしょうか…なんだかんだ、ダラダラ「メディア王」なんとなく見続けていてすっかりゲスがデフォルト化し、麻痺してある程度のことでは何も感じなくなりつつある昨今、そろそろサブスク契約も止めてしおうかと思い出していた中、シーズン2の10話で突然目が覚めるような展開に出くわし、結局その後もダラダラ..なにやってるんだろうか...

 

さて、今日はアコの修理でちょっと珍しい修理に触れてみます。経年のテンションによりネックとボディーが変形、仕込みが左右に傾くなどしてセンターがくるってしまったアコ。弦落ちまでは行かなくとも弦と指板の関係にズレが生じてしまう状況。修理方法としてネックの仕込みをやり直すのはあまりに大掛かりとなるのでブリッジピン穴位置を修正してセンターのツジツマを合わる方法を取ります。一旦ピン穴を埋めて正確なセンター位置で新たなピン穴加工を行います。この手の加工にはイロイロとコツがいります。埋めるダボ材の目の取り方や、その下のスプルース、補強板部分は裏からシールして一旦樹脂固めして穴を整形するなど、確実な精度と強度を導きます。

 

上のは左右のズレ修正でしたが下のパターンは前後位置、ボディーの収縮によるものだと思われるスケール位置の修正。サドルの位置は以前に埋めて掘り直して後方へ修正したらしいのですが、ブリッジピンがあまりにも近くなってしまい。後方にピン位置も修正。今回、3ミリもズラすのでダボも一つ一つブリッジ目と同じ横木目のダボを作って埋め込み、新たな位置に穴加工。上記もですが、こう言った穴の埋め→近くに再穴加工を行う場合、ドリルの摩擦熱で埋め接着したダボが抜け落ちることが多いので、相当慎重に熱を覚ましながら貫通までじっくり時間をかけてボール盤で加工する必要があります。この話はスタッド穴やペグ穴など、あらゆるダボ埋め作業に言えることかと思います。場合によってはゆるいアロンを流して固めながら堀り進めたりもします。横木目のダボは接着剤の水分で膨張しやすく接着するにもかなり神経を使います。ですが、横と縦では木材の収縮が大きく異なるので、仕上がりやその後の平面維持に大きく影響が出るのでとても重要な選択です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以前、ブログでエースさんのことを書きましたが昨日、偶然見つけた動画。

昨年、16年ぶりに復活した長官が加わったビデオライプ用の映像(コロナ真っ只中)。無観客収録なのでリアクションをイメージして観る必要がありますね。

オフィシャルじゃ無い動画だと削除されてしまうかも/あと別動画でSTENLESS NIGHTもあったのですが、この曲を大橋さんが弾いている姿は当時を思い出すと、とても考え深いものがあります。突然ルークさんに変わって大変な中、確か最初に出したシングル曲だったからです(確か)。

ギタリストにはそれぞれフレーズやアクション、ソングライティングや人柄など様々な魅力がありますが、昔から思うのですが大橋さんって日本人、いや世界中のギタリストを見ても、これだけ動きのカッコ良いプレイヤーは他にいない気がします。ダントツかと。体全身がグルーブしてると言うか、意図して格好付けようとしていない自然な動きがイチイチ格好良いんですよね。2番目が誰なのか思い浮かびすらしません。やっぱり大橋さんと言えばCat`s in bootsを経て復活した最初の登場シーンのこれ。3人並んだ姿に鳥肌が立ちました。

前の職場(ギタークラフト科)には様々なアーティストにゲストに来ていただいたのですが、中でも大橋さんが来て下さった時に生徒達に話していた「愛情を持って物作りして下さい」と言う言葉は今でも強く印象に残っています。ビジュアルによってストレートに評価されにくいのかもしれませんが、まさしくギターを弾くために生まれてきた人、努力しても到達出来ない領域、に感じてなりません。

 

 

話は変わりまして、全然仕事と関係ない話を少々。かれこれ4年ぐらい悩んでる話です(と言っても単にダラダラ放置していただけと言う話もありますが)。

FVにエスカションは有りか無しか問題。なんだかんだ付ける勇気も無く元のままの状態だったのですが、いよいよ決断しようかと。

SGのピックガードマウント(エスカッション無し)のPUも同様ですが、T.O.M.仕様のリアPUはとてつも無くボディーからそびえ立ってる印象。このルックスがどうにもこうにも...同時にカバードのハンダが出っ張っているとピックガードにカバーが当たって前後どちらかに変に傾いていることが多いことも非常に感じ悪い。

 

かと言ってエスカッションをつけると、なんか安っぽくなると言うか鈍臭く感じると言うか、なんか無しだと10頭身に見えるところがエスカションを付けると7頭身くらいの印象に感じてしまう。なんかスマートじゃ無くなる(あくまで比較論なのかとも思いますが)。で、黒エスカションだとヤボったい主張が強いので白エスカションにしてみらた?と思って試すと今度はピックガードビスとエスカッションビスの多さがあまりにも際立って、まるで胡麻塩のように見えてしまってやっぱり無理… クロームエスカションも試しましたが、これもどうにも安っぽくなってしまう… マットアルミだったら割と良いかな〜とかとか。

 

多くのVユーザーはマイケル・シェンカー好きの方が多いと思うので、割とエスカション肯定派が多いかと感じますし、自分もまさかここまで悩むと思っていませんでした。

この悩みにいよいよ決着をつけようかと。

次回。