今日はギターにス〜パー関係ない内容です。予めご了承下さい。
(ただの記録なので関係無い方はスルーでお願いします)
アップルが以前に生産していた単体のディスプレイ「サンダーボルト・ディスプレイ」は生産終了から長らく経ちまして今、その多くが経年劣化で寿命を迎えています。ヤフオクにも大量出品され叩き売られているような悲しい状況。古いiMacもしかりですが...。
しかしながら、これらの液晶パネル自体はまだまだ生きていることが多いので、それを生かして単体モニター改造し、再利用しようと言う記事がネット上にありまして今回それを実践した件をここに書きとめておくことにした次第です。
正直、他メーカーのモニターを買い換えれば済む話なんですが、この改造話を知ってどうしてもやってみたい衝動にかられて今に至ります。
そんな中、この秋にもいよいよ新たなMacのディスプレイが5Kで復活するのか?と言う噂もありましたが結局出ませんでしたしね。でも近々出るような気もしていますが…..如何に。
https://gori.me/apple/apple-concepts/56981
でですね、前にもちょっと触れたんですが、古くなったパソコン、ノートパソコン等の液晶パネルを復活させて外部モニターとして使えるようにするLcdドライバー/コントローラー基盤キットが海外で売られている話をしました(サンダーボルトのデイジーチェーン機能は無視して、ただの外部モニター専用に改造する方法)。でまあ、それがなんかどうにも気になってしまって、その当時勢いで注文してみたキットが忘れた頃に先日届いたので勢いで一気に作業してみました。私はパソコンマニアでもないのですが、その話を一応記録として残しておきたい思いもあり、また様々な記事を参照させていただいて助けられた経緯もあり、私も一通りこの場で触れておくことにしました。
さて、サンダーボルトのディスプレイの経年による不具合は主に2つ。一つはサンダーボルトケーブルの端子側のケーブル皮膜が破れ、中も断線するなどして表示が不安定な状況に陥いったり、最悪ブラックアウトしてしまうケース。もう一つは電源ボードの劣化不良によるジリジリ音がし出してどんどんそれがやかましくなって電気製品的にも安全でなくなると言うもの。前者のサンダーボルト端子、ケーブルの不良はケーブルと本体が一体設計なので割と交換が大変なんですが出来なくも無いレベルで実際私も二度ほどやりました。ですが実はこのリプレイスメントケーブル自体に最初から使えない不良品が多く出回っており、ア○ゾンで売っていたものは私の場合2本とも完全に不良で、連絡したところ速攻返品(キャンセル扱いで返金、商品戻しは無しでこちらで処分)と言う対応でした。よほど不良が多いことがわかりました。このサンダーボルトケーブルの端子は実は分解すると、とてつもなく複雑で極小の基盤も埋め込まれたデリケートな構造になっているので、そのプラグだけ交換なんてこともそうそう出来ないようです(そこが同形状のディスプレイポート(DP)ケーブル端子との大きな違い ※画像はネット上で拾ったものです)。
そしてもう一つの問題である電源ボードも交換を考えるわけですが、パーツがあれば交換はそこまで難しく無いのですが、問題は確実に生きているボードが手に入るかどうか?と言うところで、流通しているそのほとんどがかなり古いジャンク取り出し品である可能性が高い。新品であっても生産終了からかなりの年月が経っていますし値段も確か5〜6万円、中国のサイトでも見つけられますが、あきらかにユーズドでジャック取り出しパーツっぽい感じですが、こちらは¥5000程度で買えます。どちらにせよ確実に生きているボードを入手できるか?それがどれだけの寿命があるものなのか?微妙です。現にパソコン修理業者でもやはり新品在庫のボードが無いのでジャックから取り出したパーツで交換対応するしか無いとも聞きました。それでも業者に頼むと3万程度かかります。
画面左下に位置する電源ボード
そこで、今回私が行ったのはLcdドライバー/コントローラー基盤キットを輸入してこのサンダーボルトディスプレイ の液晶と外枠を生かして単純なモニターとして復活させると言うもの。サンダーボルトの機能はありませんが、解像度2560×1440(WQHD)はしっかり確保するものです。この方法は一般的に「ジャックiMacを外部モニターとして再利用する」と言う趣旨で様々なサイトや動画で紹介されているものなのですが、それのサンダーボルト・ディスプレイ 編と言うことになります(どちらもLcd液晶自体が生きていることが前提となります)。
最初の手順としてはまず分解して液晶の裏に記載されている型番を調べます。次にそれに対応したLcdキットを探します(あらゆるノートパソコンやモニター類の液晶用キットが存在します/少数/高額ですがア○ゾンにも存在)。
私が利用したサイトは海外の AliExpress(上記のユーズド:オリジナル電源ボードもココで沢山見つかります) 。液晶型番を検索すれば対応したキットが見つかると思います(価格は液晶ごとに異なりますが、サンダーボルト・ディスプレイ 対応は¥9300程度/送料込み→割と高い..注文から到着まで2ヶ月位かかる)。同時に対応したACアダプターとケーブル類も必要になってきますが、この辺はア○ゾンでも手に入るものも多い。今回私はACアダプターは前に使っていたDELLのモノが24V4.5アンペアで丁度良かったので接続端子だけDC外形5.5内径φ2.1のものに改造して使いました。(ア○ゾンで買うと¥2000程度)ちなみにDELLのアダプターはコネクターが通称?DIN型だったのでキットに合うDCオスプラグに改造。そんでもって一応DELLにも再接続できるよう外したDINプラグとDCメスプラグで変換コードも作っておきました。
液晶を外して裏の型番をチェック ↓
届いたパーツを取りあえず接続して動作実験。HDMI接続で一応すぐ点きましたが...この時点ではまだ解像度が低い状態。この解像度の件はいろいろありましたので追々あとで触れます。
動くことが確認できたので次にキットを埋め込むスペースを作ります。基本的にディスプレイ 内部を空っぽにしても良いのですが私の場合は今後もし純正の電源ボードが入手出来れば復活できるので今回最低限のスペース確保に留めました。とは言え左の電源ボードはそもそもNGのなので外しました。いろいろ検討した結果、モニターのコントローラーを画面右下の裏にあるRUNポート穴から外に出しかったので右のロジックボードと中央下の電源コード、コネクタ類と黒いセンタースピーカーも外してそちら側にキットをマウントすることにしました。
※ 今回、右側にマウントしましたが、元のロジックボードにはUSBやサンダーボルト、RUN端子も一体になっているので、そこの端子類を生かした改造をする場合は新たなキットを反対の左側にマウントする方が良いかと思います。同時に電源コード類もオリジナルを生かしたい場合はACアダプターごと内部に収納すれば可能ですが、今回DELLのものがそこまで小さい(薄い)アダプターでは無かったので外部接続する方法を取りました。
今回手に入れたキットはモニター接続コネクターが3つ + 出力端子に3通り(DP HDMI DVI)が装備されています。その他にスピーカーアウトも2系統(ミニピンジャックと基盤端子)。今回手に入れたケーブルは3種。サンダーボルト端子→DP端子に接続するケーブル/HDMIケーブル/ACアダプターの延長ケーブル(DC外形5.5内径2.1)。ちなみに私の接続するパソコンMAC MINIは古くてHDMIの出力解像度が1920×1080(フルHD)までしか対応していなかったことを後から知りましてWQHDに対応するサンダードルト端子のアウト→基盤のDP端子へ接続することになり、対応したケーブルを後から入手しました。ちなみにHDMI(1920×1080)アウトから2560×1440のモニターで出力すると画質的にはかなり厳しいです(当たり前ですが単純に荒い)。
スピーカーアウトに関しては内臓スピーカーを基盤に接続すれば使えそうですが、コネクターが無かったことと、そもそもMAC MINI本体のアウトジャックから直にオーディオにアウトさせているので今回何も接続しませんでした。基盤のミニジャックからモニター外へケーブルでアウトさせておくのも有効かと思っていますがそれは追々やろうかと。
左が外した元のボード類とケーブル。新たな基盤は右の緑の2つ。これを元の基盤がマウントされていたネジに2箇所固定、寸法が合わないもう2箇所は薄いスチール版でステーを作ってボルトナットで互いに固定させました。後は両面フックでケーブルを数カ所固定。
キット付属のモニターコントローラーですが、電源のオン:オフ/アウトの選択/画質の調整(けっこう細かく出来ます)/ワイド切り替えなどが出来ます。このスイッチ類をどうするか?モニター本体枠に埋め込むことも頑張れば出来ますが、めんどくさいので私は絶縁の意味で簡単なカバーを発砲塩ビで作って裏に両面で固定しました。機能的にはとりあえず十分かと。そして本体から外に出したケーブルはDPコード(ディスプレイポート)と電源DCのメスと今回は使わないHDMIの3本。
あとはモニターと基盤を接続する3つ(外にケーブルで出した3本以外)のソケットを接続し、モニターアースを本体にネジ固定してとモニターと本体を閉じます。
でですね、最後にモニターの設定なんですが最初けっこう表示がうまく出来ず焦りました。当初この年代のMac MiniのHDMIが1920×1080までってことも知らず焦ったのですが、次にやったサンダーボルト端子→DP端子接続しても、Macのシステム環境設定のディスプレイ設定画面に選択表示される解像度の最大が1920×1080のまま…..なんなんだこれは..やっぱり2560×1440表示は無理なのか??? 呆然としかかったのですが、Macのヘルプで調べたところ解像度選択する際にオプションキーを押しながらクリックすると他の解像度表示もズラッと姿を表すことを突き止め無事2560×1440表示に辿り着くことが出来ました。これって知らないとどうにも辿り着けないな...とかボヤきたくなりましたが…とりあえず良かった良かった。画面スリープも動作し、コントローラーの主電源LEDも点灯します。
※ ちなみに後年のMac Mini はHDMIは2.0以降WQHD2560×1440表示が可能です。
今回、初めてAliExpressを利用したのですが、すばらしく対応が良かったです。サイト自体日本語切り替えもできますが、質問もチャット形態で出来ます。その際、日本語で打ち込んでもきちんと翻訳して返答を英語で返してくれます。それをこちらで翻訳ソフトで読む感じで何度か往復しました(※ 出店者により対応は様々かと思います)。
これで当面、不安なくこのモニターが使用出来るようになりました。HDMI入力も付いたので用途も少し広がりますね。内蔵スピーカーもやっぱり接続しようかとも思ってます。
AliExpress って、いろいろ見てみると日本の通販サイトに無いような珍しいものが大量にあってついつい見入ってしまいます。
と、言うわけで以上、長々と失礼しました。