大学時代、体育会系の部活をしていた。
顧問の上に名誉顧問がいた。

その当時でおそらくは80才を越えていたであろう、
その高齢の名誉顧問は、
驚くべきことにかつて若かりし頃、
その競技の全日本代表監督を務めていた。

年に一回の定期戦のために、
他県から遠征してくる他大学を招き入れる時、
部員一同はよくその名誉顧問から薫陶を受けた。


「はるばる遠方から試合をするために来る、
他大学の選手ひとりひとりに対して、
心から歓迎したいという気持ちがあるのなら、
真摯に戦い、そして相手を破りなさい」

「あなたたちにできる最大のホスピタリティーとは、
あなたたちが相手を破ることです」

「対戦相手に礼を尽くしなさい、
それはあなたたちが相手を破ることです」


これらの言葉はいまも一語一句忘れない。
相手に礼を尽くすのは、決して容易なことではないが、
いつも努力している。

最高の礼を目指して。