ミドフィフで真FIREし、FIRE後、収益物件を売却し、億り人楽隠居生活8年目の崇徳院ヴェストです日本の労働生産性の低さを嘆いています
このブログの読者の皆さんは50・60代が中心で、仕事や組織に対しての愚痴を散見する。
崇徳院ヴェストも32年間サラリーマンでしたから、理解・共感するところが多い。
私から見ると、“ゾンビ”が蔓延しているようだ。
日本工業大学大学院技術経営研究科教授の田中 道昭さんの、
PRESEDENT Online 記事での考察を共有したいと思う。
【田中 道昭さん:日本工業大学大学院技術経営研究科教授、戦略コンサルタント
専門は企業・産業・技術・金融・経済・国際関係等の戦略分析。日米欧の金融機関にも長年勤務。主な著作に『GAFA×BATH』『2025年のデジタル資本主義』など。シカゴ大学MBA。テレビ東京WBSコメンテーター。テレビ朝日ワイドスクランブル月曜レギュラーコメンテーター。公正取引委員会独禁法懇話会メンバーなども兼務している。】
最後に記事のリンクを張っておくが10ページあり、かなり長いので私なりに要約してみる。
2025年のノーベル経済学賞は、経済成長を「創造と破壊の連鎖(creative destruction)」として捉え直した3人の経済学者――フィリップ・アギヨン(仏)、ピーター・ホーウィット(カナダ)、ジョエル・モキイア(蘭)に授与。
20世紀初頭の経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは「資本主義の本質は創造的破壊にある」と喝破。
経済成長率 g=λ×lnf()(1+γ)g=λ×\ln(1+γ)g=λ×ln(1+γ)
・λ(ラームダ)=革新頻度:どれだけ頻繁に新しい技術・企業が生まれるか
・γ(ガンマ)=改良幅:一回の革新でどれだけ生産性が向上するか
アギヨン=ホーウィットモデル
理論の本質:成長は自動的には続かない
日本の問題:賃金が上がらないのは、創造が足りないから
日本の賃金上昇構造に翻訳すると、次のような「国家OS」が描ける
創造(Innovation)/破壊(Destruction)/成長(Growth)/制度(Institution)の循環が滞りなく回る社会こそが、変化を恐れず、変化を幸福へ変えられる社会
創造的破壊とは、経済の論理であると同時に、人間の希望
アギヨン=ホーウィット理論が世界に突きつけたのは、「成長とは偶然ではなく、設計できる」という革命的なメッセージ
創造とは、希望を生み出す力。
破壊とは、過去を整理する勇気。
成長とは、人が学び続ける仕組み。
制度とは、それを社会が支え合う知恵。
この4つの要素が呼吸のように循環する国家においてのみ、賃金上昇は「構造」として定着する
鍵は、
・イノベーションを日常化し、λ(革新頻度)を上げる。
・技術と人材の同軸投資でγ(改良幅)を深める。
・「挑戦を許す制度」「失敗を称える文化」を企業文化に組み込む。
アギヨン=ホーウィット理論が日本に残した最大のメッセージは、この一行に尽きる。未来は、設計できる。
私が勝手に日本を総括すると、“既得権益が多過ぎて窒息している”。
日本を上向かせるには、明治維新以上の変革・改革が必要だろう。
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