とても大袈裟だと思いますが、
今のスマホを使いこなせるかどうかが生死を分けかねないと感じている崇徳院ヴェストです。
2007年にiPhoneが誕生してから17年。
その17年で世界は劇的に変化しました。
そして、この共有する記事のように、
スマホを使いこなせているかどうかで不利益を被る恐れも。
共有した記事を抜粋すると、
川崎市が導入しているスマートフォンの障害者手帳アプリ「ミライロID」を使って割引料金で乗車しようとしたところ、拒否されたというものである。
川崎市交通局は、アプリの利用について運転手の認識が不足していたことを謝罪した。
ただ、バス側の認識不足だけではなく、
障害者手帳の代替として利用可能になっているが、利用するにはマイナポータルとの連携など特定の条件を満たす必要がある。
多くのバス会社では、ミライロIDがマイナポータルと連携していることにより、障害者手帳の代替として利用できると判断している。しかし、この点について事業者の周知や利用者の認識が十分に浸透していない
と、利用者側の認識と準備も足りていない部分がある。
障害者はアプリの正しい使い方を十分に理解しておらず、運転手もその誤りに気づきながら適切に説明できなかった。
これは一例にすぎず、記事でも指摘しているように、
障害者だけでなく、デジタルツールに不慣れなすべての人々にとって新たな障壁となっている。
2020年、スマートフォンによるインターネット利用率は68.3%だ。つまり、日常に溶け込んでいるはずのスマートフォンでインターネットを利用していない人は『3999万人』だ。
共有した記事では“JR東日本の「みどりの窓口」削減による混乱”を代表例として挙げている。
DXを推進していく世の流れに逆らうことは非常に困難であることは明白。
九州産業大学教授・藤井資子氏の論文「DX時代におけるデジタル・デバイドの変遷:インフラのデバイドからリテラシーのデバイドへ」(『アドミニストレーション』第29巻第2号)では、ブロードバンド環境が整備された現在、解決すべき大きなデバイド(ここでは、デジタル・デバイド=インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差)は
「情報通信機器の『最低限の利用に関するリテラシーの利用者間格差』」
だと指摘されている。
私の日常生活でも実感する。
共有した記事以外のdigital divideとして私が感じるのは、
- キャッシュレスの自販機
- ファミレスでの注文・会計
- 新幹線の予約
- 航空機のチケットレス
- 旅行での宿泊予約・チェックイン・チェックアウト
- 観光施設の利用
- 確定申告での本人確認とオンライン申告 など
本当にDXが進めば進むほど、使いこなせない人は生き残れないのではないか。
これは昔、文盲と呼ばれた知識欠如よりも社会的弱者になるのではないだろうか。
読み書きは義務教育で教えていくが、スマホアプリは誰も教えない。
それにスマホアプリは日々アップデートされ、使える人たちにはより便利に、
使えない人たちは社会から切り離されていく。
このdigital divideは、貧富の格差よりも弱者の生活を不自由にするだろう。
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