日本では、子持ち既婚女性の幸福度が、子無し既婚女性のそれよりも低いというデータ。
それも2000年から2018年にかけて、子の有無で幸福度の差が広がっていると・・・
これは、佐藤 一磨 拓殖大学政経学部教授
【1982年生まれ。慶応義塾大学商学部、同大学院商学研究科博士課程単位取得退学。博士(商学)。専門は労働経済学・家族の経済学。近年の主な研究成果として、(1)Relationship between marital status and body mass index in Japan. Rev Econ Household (2020). (2)Unhappy and Happy Obesity: A Comparative Study on the United States and China. J Happiness Stud 22, 1259–1285 (2021)、(3)Does marriage improve subjective health in Japan?. JER 71, 247–286 (2020)がある。】
が、2000~2018年の日本版総合的社会調査(JGSS)の20~89歳の既婚女性8331人のデータを分析し、まとめたものです。
彼は、こう言っています。
- 子どもを持つことによって夫婦関係、お金、働き方、時間の使い方等が変化し、それによって発生する負担の方が大きく、幸福度の低下につながっている。
- ちなみにヨーロッパのデータを用いた分析によれば、子どもを持つことによって女性の幸福度が低下する一番の原因は、ズバリお金です。
- 日本のデータを用いた分析では、夫婦関係の悪化とお金が幸福度低下の主な原因であり、やや夫婦関係悪化の影響が強い
- 日本の50歳以下の子無し既婚女性の幸福度はこの20年で上昇傾向にある。
- しかし、アメリカでは子無し既婚女性の幸福度が低下傾向にある。子どもを持つことがコミュニティーとのつながりや政治への関心、友人との交友関係を維持し、幸福度の向上につながる可能性があると指摘。子どもがいない場合、社会や人とのつながりが狭くなり、これが幸福度低下の原因。
異次元の少子化対策は、夫婦関係、お金、働き方、時間の使い方すべてに有効でしょうか❓
男尊女卑を助長している配偶者控除や年金の3号被保険者を変更する兆しはありませんね。
小手先だけの変化で少子化が止まると思っている怖さ。
それから、アメリカの例として、
子無し既婚者がコミュニティーとのつながりや政治への関心が薄くなり、
友人との交友関係を維持が難しいので幸福度が下がっているとの分析でしたが、
日本での子無し既婚者に同じことが起こらないのはどうしてなんでしょう❓
これって、アメリカと比較すると、こんな解釈もできます:
- 日本女性は初めからコミュニティーとのつながりや政治への関心が薄い。
- 友人との交友関係もママ友など煩わしい部分が多すぎる。
だから、より子供がいない方が幸福度が上がると。
日本は既に衰退国ですし、
男女共に収入が向上したとしても、女性はより男性を必要としなくなっていくだけ。
共働きでも女性の負担は減らない。女性にとって何もいいことがない。
一人で家事を完結し、
尚且つ女性のための家事を普通にできる男性でないと、結婚を維持するのが難しい。
結婚は色々な要素がいっぱい詰まっているけど、生活であることが基礎だから。
まぁ、男がヒモでもいいよっていう奇特な方も、中にはいるでしょうけれど。
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