監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介、大江崇允
主演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン、岡田将生
公開:2021年
アカデミーの国際長編映画賞を受賞した作品ということで興味があり、観ました。
上映時間は3時間ほどあり、最初、長いかなと思いながら見始めましたが、
何故か、淡々と進む内容に疲れて怠くなるようなこともなく、映画のエンドロールへ。
今から30年ほど前、昔の同僚が映画と同じnavy blueのSAAB 900 turboに乗っていた。
懐かしくもあり、哀しさを呼び起こす。
原作を読んでいないので、映画だけの感想です。
一番感じたのは、玄人受けする映画だなと。
ストーリーと共に制作にあたっての作り手の心情が、脚本や台詞を通して透けて見えてくる。
ただそれを“自己満足”としていないとも感じた。
悠介(主人公)と音(妻)との関係、悠介と渡利(運転手)との関係、渡利とユンス・ユナの関係、
そして、それぞれの先にある『ワーニャ伯父さん』が終わった後。
映画全編が、静かに淡々と流れていき、篩(ふるい・screen)に掛けられて残るもの。
閉じてはいけない生命線は、何処かへ続いていく
です。
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