監督: 小津安二郎
脚本: 野田高梧、小津安二郎
主演: 佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、笠智衆、淡島千景、津島恵子、三宅邦子、柳永二郎
公開: 1952年
小津安二郎監督の作品。
夫婦関係を「お茶漬の味」と例えている映画。
敗戦から7年、トロフィーハズバンド・ワイフなんて言葉はなかったでしょうけれど、
お互いが、夫・妻に感情的に求めるものと、世間を気にしないところの慕情的な関係。
それぞれの夫婦の間に有る、その二人にしか分かり得ない落ち着く“癒しの呼吸”とは何か。
時代が昭和27年なので、現代とは違う社会背景だけれども、
小津監督が描きたかった夫婦関係の根幹は変わっていないのではないかな。
ただ、“お茶漬”にたどり着くまでが長くて、眠くなってくるのだけれど、
その眠気を、昭和27年当時の映像を歴史資料だと思って観察しながらやり過ごしたのです。
しかし、間延びし過ぎていて、苦しい
ですかね。
それでも、家庭の中にあり続ける本質に焦点を当てる作風は、尊敬します。
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