監督: 前田哲
脚本: 橋本裕志
主演: 大泉洋、三浦春馬、高畑充希、原田美枝子、萩原聖人、綾戸智恵、渡辺真起子
公開: 2018年
渡辺一史さんのノンフィクション「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」
が原作の映画。
進行性筋ジストロフィーの鹿野靖明さんが“自立生活”を送った34~42歳までが描かれている。
自分の身体だが、全くと言っていいくらい何も動かせない。
ここで“自立”といっても、一人で生きることはできない。ボランティアがいないと死んでしまう。
そして生きていくには、心身とも丸裸でなければならない。 何も秘密を持てない。
セックスボランティアがいたかどうかまでは映画で描かれていないのだが、
尻の穴まで見られて恥ずかしいなんて言っていられない。
崇徳院ヴェストは、目の不自由な方のサポートのボランティアを2年ほどしたことがある。
そのボランティアで、自分視点では決して見えない新しい発見が多かった。
この映画のように全身が動かない方へのボランティアは、非常に手が掛かるだろう。
ハッキリ言うと、老人介護より手が掛かるだろう。
そして予告編にあるように、「あんた何様 障害者だったら何言っても言いわけ
」
と言いたい場面は多々出てくるだろう。 丸裸の心と対峙するのは容易ではないと思う。
そこに“生”へのまっすぐな気持ちがあるかどうか。
ここが、乙武洋匡さんとは違う。
ボランティアを馬鹿にする人たちに観てほしいけど、そんな人たちは見ないだろうね。
かなり美化している部分があると思うけど、
です。
残念なのは、映画では伝えられないところが重要な部分だから。
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