監督: 蜷川実花
脚本: 早船歌江子
主演: 小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、瀬戸康史、近藤芳正、壇蜜
公開: 2019年
この映画はフィクション、小説「人間失格」を原作としているのではなく、
その小説を書いた背景の太宰治さんの生き方(死に方)を描いたもの。
ですから、「人間失格」を読んでいなくても楽しめますし、
作家:太宰治をどのように感じたいか、人としての彼をドラマ仕立てにしましたって映画ですね。
で、崇徳院ヴェストとしては納得いかないので、 です。
中途半端なパンクで、映像美を追求しているのだろうけれど統一感がなく、安っぽい。
花や季節の彩をヴィヴィッドにすればよいというものではなく、
2001年宇宙の旅のように、俳優の動き、衣装の襞一つ一つまで美を統一しなければならない。
それから、小栗旬さんの太宰治に凄味が足りなくて、弱々しく、狂気が見えず、
(左手で小説を書くことは、フィクションなので大きく取り上げることではないし)
宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさんの女性陣に飲み込まれてしまっている。
ただ、ヒステリーの上にヒステリーを塗り重ねたようにしか見えない。
これは、配役や映像美に関して改善する余地が多いでしょう。
ただの自己満足、マスかき映画などいらない。
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