監督: ロマン・ポランスキー
脚本: デイヴィッド・アイヴス、ロマン・ポランスキー
主演: エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック
公開: 2014年
登場人物は二人だけという映画。 そしてロケは劇場の舞台と、その舞台袖や観客席だけ。
こういう設定だと、撮影は楽だと思う。
しかし、こういう映画ほど俳優と脚本に比重が掛かる。
役者が役者を演じるのは簡単なようにも見えるが、奥が深いようにも見える。
ワンダがしがない年増の役者なら、何かが憑依したのか
それとも、女神の化身
この映画に入りこむのに10分ほど掛かった。
ワンダとトマの、オーディションする・しないのやりとりの、後半部分から引き寄せるものがあった。
日本映画では出来ないタッチ。 俳優の内面が描かれているところに気を取られる。
それに、舞台俳優であることの醍醐味と葛藤も。 倒錯なのか、役作りなのか。
舞台演劇に興味がある方には見る価値があると思う。 もちろん単なる一つの見方として。
戯曲をこのような映画に嵌め込んだところに、どんな価値を感じるか。 それが答えだ。
私の評価は、☆ ☆ ☆ ☆ ☆ です。
役者を職業として考えて、感じた結論。
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