監督:ディーデリク・エビンゲ
脚本:ディーデリク・エビンゲ
主演:トン・カス、ロネ・ファント・ホフ、ポーギー・フランセ、アリーアネ・シュルター
公開: 2016年
オランダ映画。 多分、私のファースト・オランダ映画。
正直、私はお勧め。 そう私の評価は、☆ ☆ ☆ ☆ ☆ です。
しかし、この映画を理解したかといえば、半分も理解できていないだろう。
何故なら、ヨーロッパでのキリスト教・教会の結束というか、精神に根付くものの感覚が分からないから。
ただ、宗教・地域の違いを越えて、人は、自分自身を社会に合わす為や、見栄のため、
素直に行動できないところは共通だと思う。
原題は、マッターホルン(Matterhorn)。 私には邦題の方がしっくりくる。
テオと出会う前、主人公のフレッドのしていることは、孤独との共存への挑戦に思えた。
色んなこと、例えば対人関係(家族を含む)や日常生活で、自分の決めたルールに固執する。
裏返せば、他に目を向けたりする余裕がない程、孤独は常にフレッドの心の隙間に広がろうとする。
その葛藤を避けることも出来ないから、何とか自分の領域をルーチン行動で確保しているような。
テオが来たことで、ルーチン行動を変えなければならないことが苦痛から、
何かしら期待のようなものに。
この映画の登場人物は皆、愛を持っているんだが、
自分達が自分達を縛ったルールで、その愛を真っ直ぐに発信できないでいる。
取り立てて凄い映画じゃないけど、大人の日常社会を面白く皮肉を効かせて見せていると思う。
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