監督: クリント・イーストウッド
脚本: トッド・コマーニキ
主演: トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー
公開: 2016年
原題は、Sully。 機長のニックネームでもあるし、別の意味もある。 掛け言葉。
皆さんの記憶にも新しいと思う2009年の航空機事故。
アメリカンエアウェイズの航空機が、ハドソン川へ不時着。
乗客・乗員155名すべてが助かった。
出張でよく飛行機を利用する身としては、見ておこうと思った映画。
トム・ハンクスさん、この映画では一時より、少し痩せてたかな。
予告編の通り、機長の判断・行動については大きくふたつの見方がある。
ひとつは、大惨事を回避出来た英雄。
そして、もうひとつは、運行安全義務・損害保険からの検証対象。
実際、2009年には安全委員会への招集などのニュースも流れていた。
一般的には英雄として歓迎されて、良かったと思っている一人。
しかし、安全委員会の検証があることも、良いことだと思っている。
それは、ただ単に損害に係る損失の負の評価や保険の正当性(お金)の問題だけでもなく、
機長や副機長を非難し、不条理に吊るし上げることでもなく(映画では悪い印象に描かれているが)、
多くの乗客の命が一瞬で失われるかもしれないリスクがある飛行機の、
今まで想定していなかった理由による事故を深く調査することで、
機長・副機長の判断・行動だけでなく、飛行機の構造・安全対策装置や、
今後の訓練、安全管理マニュアルの検証にもなり、
将来の、より安全な運行に寄与すると思えるからだ。
実際、 サレンバーガー機長が安全委員会でどのように説明したのかは分からないが、
2009年1月15日、アメリカンエアウェイズ1549便の機長でなければならなかったような、
運命的なものを感じる。
私の評価は☆☆☆☆☆です。
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