監督:吉田大八
脚本:早船歌江子
主演:宮沢りえ、池松壮亮、小林聡美、田辺誠一
公開:2014年
角田光代さんの小説が原作。 その小説もTVドラマも見ていないので、この映画だけの感想。
見ていて最初に感じたのは宮沢りえさんの年齢。
ハイヴィジョンの罪なところ。 自分もそれなりに年老いたことを実感することも。
巨額横領事件。 現実には、この脚本よりも巨額な横領事件が起きている。
監督が見せたかったのは、額よりも、どのように横領を始め、額が増えていったかではないか。
彼女を横領に駆り立てていくものは何か。
それは、エンディングへ近づいていくごとに見せられていく。
エンディングに至る描写で、小林聡美さんとの一対一の会話場面がある。
そこが、筋書きとしても、女優同士の腕の見せどころとしても肝。
ラストシーンは、監督の意図を一番反映していると思う。
衝撃とまでは言えないが、納得。
クライムサスペンスと括ってしまえば、インパクトは小さいが、
日常に隠れて、こんな犯罪のキッカケは其処ら中にあるかもしれない、
いつも接している女性の中にあるかもしれないというスリルは十分に怖いかも。
そんな映画への評価は☆☆☆です。 見て損はない。
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