監督:カリン・ピーター・ネッツァー
脚本:ラズヴァン・ラドゥレスク、カリン・ピーター・ネッツァー
主演: ルミニツァ・ゲオルジウ、ヴラド・イヴァノフ
公開:2014年
ルーマニアの映画。 これは旧東側に共通するのかBGMが全くと言っていいほど、ほとんどない。
そして、俳優も初めてみる人達だから本当にドキュメントのように見えた。
それくらい自然な演技と流れ。
過干渉の母と、自立できない息子。
そんな環境で、息子が交通事故で子供を死なせてしまう。
何とか罪を軽くしようと、自分の伝手をフル動員する母。
長年の過保護で、干渉から逃れたい息子。
それまでの母子関係が、この事故によって絶対に避けて通れない関門となってしまった。
現実に起こっている事件の背景に、こんな母子もあるだろうと思える。
家族の危機は、それまでの育て方、育ち方、すべてを際立たせてしまう。
印象的な場面は、母の被害者家族への謝罪の場面。
親として、感情移入が避けられないような思いのやりとり。
ただ、感動するかと言われれば違う。
私の評価は☆☆☆。 西側の映画に慣れ過ぎたのか、演出が控えめ過ぎたように見えた。
このブログオーナーのホーム・ページ
