監督: トラヴィス・ファイン
脚本: トラヴィス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム
主演: アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ
公開: 2012年
脚本家のジョージが、1970年代のアメリカ・ブルックリンで実際にあった
「障がいを持ち、母親に育児放棄された子どもと、家族のように過ごすゲイの話」に着想を得た、
彼がその子供を養子にしようとしたらどうなるだろうかと考えて、
ゲイの男性が少年を養子にしようとしたときに直面するであろう問題について調査した後、
数ヵ月間で脚本を書きあげたという作品。
数々の賞を取ったことに納得。
あらすじは、この予告編で十分だと思います。
お涙ちょうだいじゃない、考えさせられる映画だと思う。
私の印象は、
① 人生の、それも大きな転機は、極身近にあるかも
この映画でも、大きな転機のキッカケは直ぐ近くに。
② LGBTの人は、粘り強く、力強い
同僚にもいたが、道理の通らないことは決して受け入れず、又、(非暴力で)立ち向かう。
③ 法律は、正義の味方ではない
法律に理想があるわけではなく、妥協しなければならないし、目的に上手く利用したもの勝ち。
だから法治国家では、人の幸せは法律の適用範囲にあてはまる場合にのみ認められる。
社会の変化に遅れて、法律も変化していく・・・、それもかなり遅れて。
国によっては、100年、300年以上も変わらないこともありえるだろう。
社会は矛盾に満ちている。 そして、常にはみでる人達には厳しい。
私の評価は☆☆☆☆☆です。
P.S. ネタバレになりますが、サッド・エンドです。