監督: ハイファ・アル=マンスール
脚本: ハイファ・アル=マンスール
主演: ワアド・ムハンマド、リーム・アブドゥラ、アブドゥルラフマン・アル=ゴハニ、アフド
公開: 2013年
興味があるかないかで、まったく評価が違う映画だと思う。
サウジアラビア初の女性監督が、サウジアラビアの俳優だけで撮った初めての長編映画。
そう、サウジアラビアではエポックメイキングな映画。
イスラム世界や中東に全く興味がない人には、多分☆ または ゼロ の評価。
モスリムやイスラム教の中の女性の立場を少しでも知りたいと考えている人には☆☆☆☆かな。
日本でも明治・大正時代なら、女の子が自転車に乗ることに世間は反対だっただろう。
それに、この映画の中で主人公の女の子ワジダは女子校に通っている。
多分、サウジでは男子校、女子校しかないのだろう。
明治・大正時代なら、学校に通う女の子はどれくらいいたのだろうか。
映画のストーリーはとても単純だし、それ自体が物語っているわけではないと思う。
ただ、それがサウジアラビア俳優だけによる、国内ロケだけで撮られた映画の中で意味を持つ。
サウジアラビアで、女という性に生まれたことに起因する社会の規則。
それにはイスラム教という部分がとても大きい。
この映画のように、徐々に変わりつつあるらしいが、
ナイジェリアのように多数の女子生徒が誘拐・拉致されることもありえる。
自分の世界の常識を疑ってみませんか?
それとも、知りたくもないですか?
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