監督: ダニス・タノヴィッチ
脚本: ダニス・タノヴィッチ
主演: ナジフ・ムジチ、セナダ・アリマノヴィッチ
公開: 2014年
ボスニア・ヘルツェゴビナの映画。
主演の二人に起こった本当の話を、本人たちに演じてもらった映画。
そう、事件の再現フィルム。
ナジフとセナダはロマ族、日本ではジプシーという名で語られる流浪で差別される民族。
二週間前に紹介した「ブリングリング」とは、正反対な世界の映画ではないかと。
井上陽水さんの心模様の替え歌で表現するなら、
貧しさの徒然に 鉄くずを拾っています 生きるため
生きる姿が 綺麗でしょう
経済格差が 悲しいでしょう
貧しさだけを 映画に詰めて
恵まれて住む あなたに送る
あなたにとって 白けた風景
格差の中に 埋もれてしまう~ あぁ あ~
BGMがまったくない。 淡々と、一家に起こったことを描写していく。
愛することは強さ。
卑怯なところなど微塵もない。
今、自分が生きている日本を振り返ったとき、ここまで命の向き合って生きているだろうか。
そんなことを問うことさえおこがましいと思える。
一度は見てほしい映画です。 もちろん評価は☆☆☆☆☆です。