監督: アンジェイ・ワイダ
脚本: ヤヌシュ・グロワツキ
主演: ロベルト・ビェンツキェビチ、アグニェシュカ・グロホウスカ、マリア・ロザリア・オマジオ
公開: 2014年
ポーランド人のアンジェイ・ワイダ監督が、撮るべくして撮った映画。
1970年から1989年にかけてのポーランドを、
ノーベル平和賞のレフ・ワレサ元大統領を中心に描いた記録映画のような映画。
なぜなら、ワレサさんをヒーローに奉るわけでもなく、
さりとてただの一般人として描いているわけでもなく、しかし近代史を脚色していない。
日本は東ヨーロッパから遠く、ワレサさんがニュースが取り上げられているときも遠い話だった。
この映画を見ることで、東ヨーロッパの断片は知ることができるかな。
そして共産主義とは何かを、少しは感じることができると思う。
馬鹿にされることを恐れずに要約すると、共産主義のポーランドは「ブラック企業」国。
そう、国自体がブラック企業の感じ。
ワレサさんは、その時代のポーランドで、民主化への変化を造るための運命だったのか。
初めは単なる造船所の電気工で、自主管理労組「連帯」の委員長になってしまって、
徐々に自分や周りが変化していくことに戸惑いながら受け入れていく。
この映画は、東ヨーロッパの近代史を知る上で参考になる映画として☆☆☆☆です。
ただの記録映画としてみると☆ですけど。
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