少し前になりますが、ロサンゼルス空港での入国審査時の出来事です。


 

審査官の質問が終わった後も何か調べていたと思ったら、別の係官が来てこっちへ来いと言う。理由を尋ねたが「答えられない」。奥の休憩スペースに誘導され、飲物を渡されてここで待つ様に言われたので、所要時間を聴いたが「分からない」。

そこには既に十数名の客がいたが、到着便が途切れないのか、入国待ち行列は途絶える気配がなく、調べは進んでいない模様。それから1時間は経過しただろうか、永遠に続くと思われた乗客もやがて途絶えた頃には、一角は30名ほどの客でほぼ埋まっていた。見渡すと、半分以上はラテン系の様だ。土地柄、ラテン系が多いのは当然だが、明らかに入国者の比率より多い、ここにも国策の影響があるのだろうか。アジア系もいるが、日本人と思しき客は見当たらない。

それから暫くして、係官が現れて名前を呼び始めた。ラテン系の家族が審査ゲートに連れて行かれ、何やら質問に答えている。やっと始まったと思ったが、同時進行は2組だけ、いずれも10分以上も応答が続いている。

順番通りなら、私の番までには1時間はかかるだろうと思っていたら、私が呼ばれた。1組目が終わっていたので、そこに向かうのかと思ったら、ゲートを開けてここを通れと言う。理由を尋ねたら「間違いだった」。えっ?、と思って聴き返したら、「名前で引っ掛かった」と言うではないか。要は、同姓同名さんの嫌疑か?。

私は、姓も名も比較的ポピュラーですが、珍しくはないものの、それほど多い訳でもありません、同名に該当する漢字がかなり多いんです。でも、ローマ字読みになると、10倍以上に増えるんじゃないでしょうか。Amebaニックネームと違って、全然Minorityじゃないですね。で、念のため帰国してから検索してみました。自分自身とは違って絞り込むキーワードも新鮮、ワクワクしながら検索してみましたが、現実的な時間では漢字/ローマ字とも確たる理由は分かりませんでした。オチを期待していた方、申し訳ありません、私も検索中のワクワクにはオチへの期待もあったのですが(汗)。

ちなみに、嫁の旧姓はレアですが、名前は私より恐らくポピュラー。ですので、結婚した当初、誤読されたり聴き返されることはなくなったが、苗字だけで呼ばれるとバッティングするのが不満と言っていました。結局、良かったのか悪かったのかは聴いていませんが、結婚してからの方が長いので旧姓に戻すには既に時効ですね。

尚、その日は時間的に余裕がなくなったので、地下鉄でダウンタウンに直行。冒頭の写真は、地上に出た付近で遭遇した乗馬中(パトロール中?)の警官です。私は初めてでしたが、特に珍しい光景ではない様ですね。寄り道はできませんでしたが、入国審査の微妙なタイミングで巡り会った光景。客とのディナーにも間に合って実害なく済んだので、良い経験だったと思っています、二度目はお断りですけどネ。