今回のワードは【キャリア教育】です。

 

☆トピック

Ⅰ法律・根拠

Ⅱ背景・現状

Ⅲキャリア発達の過程で獲得される能力

Ⅳキャリア教育と特別活動

 

 

Ⅰ法律・根拠

 H11中教審答申「初等中等教育と高等教育の接続の改善について」

  ・初めて「キャリア教育」という言葉が使われる

  ・小学校段階からのキャリア教育の必要性

 H16文部科学省「キャリア教育の推進に関する総合的調査協力会議報告書

 H18文部科学省「キャリア教育推進の手引き

  ・組織的・系統的なキャリア教育推進のための指導方法や内容を盛り込む

 H23「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育としての在り方について

  ・キャリア教育の目的が働くことから社会人としての自立・職業的自立へ

 H28国立教育政策研究所「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査」パンフレット

  *2019年明星大学科目修了試験で出ました。

 H29文部科学省「小学校学習指導要領解説総則編」p.101 

 H29文部科学省「小学校学習指導要領解説特別活動編」

 

 

Ⅱ背景・現状

◇背景

・若年層の雇用問題

・職業的自立の促進

・ニートやフリーターの増加傾向

 

◇課題

○学校から社会への移行をめぐる課題

 ・新規学卒者にへの求人状況の変動

 ・求職希望と求人希望の差の拡大

 ・勤労観・職業間の未熟者

 ・社会人、職業人としての基礎的資質・能力が未成熟

 

○子どもたちの生活・意識の変容

 ・身体的な早熟傾向に比して、精神的・社会的自立が遅れる傾向

 ・働くことや生きることへの関心・意欲の低下

 ・職業について考えたことや職業の選択、決定を先送りにするモラトリアム傾向の高まり

 ・進路意識や目的意識が希薄なまま、進学・就職する者の増加

 

 

Ⅲキャリア発達の過程で獲得される能力

 獲得される能力は4領域8能力と言われます。

 また、生涯にわたるキャリア教育で育成される能力を基礎的・汎用的能力と言い、それぞれの能力が相互に関連・依存している関係です。

(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/21/1320712_04.pdfより引用)

 

 

Ⅳキャリア教育と特別活動

 学習指導要領総則において、「~特別活動を要としつつ、各教科等の特質に応じてキャリア教育の充実を図ること」とあります。

 つまり、小論文や面接でキャリア教育をどう進めるかを聞かれた際に、特別活動を手立てとして挙げるのがマストになります。

 

 特別活動の学習指導要領では、学級活動の(3)「一人一人のキャリア形成と自己実現」にあります。総則と合わせてみるとよいと思います。