パパの心の闇 | 大嫌いな君へ

大嫌いな君へ

2019年1月
結婚3周年を迎えてすぐに
旦那は私と2歳の息子を残し、
26歳で人生を終わらせました。

行き場のない思い。
苦しみ、悲しみ、憎しみ。
立ち直る為に書いていきます。

同じような思いを抱えた方と
繋がっていけたらと思っています。

パパの自死には現実味がない。

本当の事は誰にも分からない。


本人にしか分からない。

彼が自分の本音を誰にも話さずに

自ら命を絶ってしまったから。




「死ぬくらいならどうにかなった」

「死ぬくらいなら何でも出来た」

「死ぬ以外の選択肢はなかったのか」

「どうして思い留まれなかったのか」



そう思う事は正常な感覚だと思う。






自死を選択する人間は

普通の人間とは何かが違う。


異常な心の弱さ。異常な純粋さ。

無責任。人生を甘く見すぎている。

自分の存在も家族の存在も軽視している。


最終的に共通する心理は


「目の前の事しか考えられない」


そういう心理状況あるいは性格。





「私の旦那」の場合はそう思う。



昔から問題に直面するのが苦手。

修羅場が苦手。逃げ癖がある。

自分の価値感を感じていたい人。

将来の安定より今を楽しみたい人。

嫌な事を回避しながら生きてきた。


思い詰めやすいのは本当だけど

彼の場合は責任感が欠陥している。



自分が一番可愛い人間だから

自分が一番可哀想な人間だから



自分を守りたい人。

自分の為に生きている人。

自分の為なら手段を選ばない。




本当に家庭と不倫の

二重生活を実現させようとしてた。


不倫には本気。

だけど私と離婚する気もない。





こんなに嘘を積み重ねて

パパは苦しくなかったんだろうか。



でも不倫相手とのトークを見ると

彼は本当に奥さんの私に対しては

罪悪感なんて全く感じていなかった。




本当に怖かった。

だって本当に全てが嘘だったから。





そこまでして

彼が守りたかったものは何だろう。








パパが普通の人間じゃないと

恐怖を感じてから沢山調べていた。


こういうパパみたいな

人格障害ってあるんだろうか。


馬鹿みたいにパパの人間性を

考えて研究して理解しようとした。


言ってる事も、やっている事も、

最後まで何もかもが理解できなくて。





「虚言癖」

これは本当に彼の中にあった病気。



「パーソナリティ障害」

これは本当に沢山の種類があって。

特徴をパパに当てはめたとしたら、

妄想性、回避性、境界性、自己愛性。



「サイコパス 」

パパの事を友達に話したら

こんなに善と悪の判別が出来なくて

理解できない言動と行動をする人は

もうサイコパスとしか言えない。

そんな風に言われた。

サイコパスの意味が分からなくて

調べたらかなりパパに近くて。


パパには少し変わった怖さがある。


気持ち悪い程の異常な優しさ。

冗談が通じない程の異常な純粋さ。


本気で人を殺せると言える冷酷さ。

言葉では言い表せなれない怖さ。


本気で彼がキレると本当に怖い。


優しいけどパパに出会って初めて

「目が死んでいる」という

言葉の意味が分かった気がする。




パパが死んだ今だから

彼を精神疾患者扱いしてしまう。



だけどパパには

本人も気付けなかっただけで、

何かしらの心の病があったと思う。


昔から辛い事があると

生きている事が嫌になる性格。




言い訳になってしまうけど

彼の家庭環境にも問題はあった。


放ったらかしで自由でも構わない。

息子の心や行動を把握しなくてもいい。


だけど、

彼に大切な事を教えて来なかったから

逃げ癖のある弱い人間に育ってしまった。

免疫や強さを身に付けられなかった。


心が育たないまま大人になってしまった。







そんなパパを私が追い詰めた。



正論ばかり押し付けて

パパを否定してばかりだったから

彼は不倫という逃げ道を作った。



彼の無責任さも家庭を持つ自覚も

いくら私が訴えかけても

彼にとっては響いていなかった。


ますます不倫が生き甲斐になった。




そして最後に私がとどめを刺した。



パパに何かが響いてしまったのか、

自分を否定される事を恐れたのか、

不倫を失うのが怖かったのか、

家庭を失うのが怖かったのか、

社会的制裁を受けたくなかったのか、

世間からの目が怖くなったのか、




分からない。


でも彼は自分を守りたかった。

それだけは本当の事だと思う。





でもね、

やっぱりパパは病気だよ。



いくら考えても

どうして死んだのか分からない。


誰にも分からない。


真相が分かったとしても

理解出来なかったかもしれない。





もう考えるのも疲れた。