パパが死んだ日④ | 大嫌いな君へ

大嫌いな君へ

2019年1月
結婚3周年を迎えてすぐに
旦那は私と2歳の息子を残し、
26歳で人生を終わらせました。

行き場のない思い。
苦しみ、悲しみ、憎しみ。
立ち直る為に書いていきます。

同じような思いを抱えた方と
繋がっていけたらと思っています。

立てなくなってからは
病院では車椅子で移動していた。

義理の両親と共に車に乗って
葬祭会館へ向かった。

パパが昔着ていたコートを
義母が私に着せてくれた。

落ち着いてくるとようやく涙が出た。

覚えてないけど義理の両親とは
パパが死んでから何か話しただろうか。

ただ現実が受け入れられず
何もかも受け入れる事も出来ない。


葬祭会館に到着し、
案内された部屋にパパが寝ていた。

顔にかけられた白い布を取る。
目の前にいるのはパパなんだと
分かっていても信じたくない。
現実が受け入れられない。

まだ体が温かい。
だから死んでるのが理解出来ない。

朝普通にゴミ捨てしてたよね。
台所にも来たよね。
たった30分も経ってなかったよね。
何で。どうして。何を思った。
疑問しか浮かばない。

だけど喧嘩した事だけしかない。
それしか死んだ理由が見つからない。

それよりもパパが死んだ事を
受け入れたくない気持ちしかない。



ひたすらパパの顔に自分の顔を
くっつけて何時間も過ごしていた。

親戚も何人来てくれただろう。
そんな事も考えずに誰が来ても
パパから離れるのが嫌だった。

どんなに皆に
パパが疲れるから、
可哀想だから休ませてあげて、
と言われても離れたくなかった。

パパの妹達も到着した。

そんなに辛かったなら、
実家に帰って来れば良かったのに。
お兄ちゃん、馬鹿だな。

って妹達がパパに話しかけた。

お兄さんを殺してしまって
本当にごめんなさい。

そう言って泣きながら
土下座する事しかできなかった。


ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。

言葉でも、心の中でも、
それしか言えてなかったと思う。

遺体っていう言葉を全く感じない。
パパが死んだ事を認められない限り
私にとってはパパは寝ているだけ。
寝て起きたら夢が覚める。
長い夢だったなって言いながら
またパパも普通に目を覚ます。

大丈夫。これは夢だ。
そう思いながらパパと過ごした。

夜もパパの顔に自分の顔を
くっつけたまま泣きながら寝た。