『トレッキング日記41、5/2
加江田渓谷のたたら場(溶鉱炉)の場所特定』
(双石山、28)
備忘録の為、文章多め。興味のない方はスルーして下さいませ。
今日は双石山探検隊招集の日。
9時に待ち合わせでしたが、午前4時半に目が覚める…
それから寝れないので、集合前に双石山に少し登り、その後、新高速道路が見えるポイントで猛禽探しをしました
2時間ほど時間を潰した後、探検隊と合流し今日は江戸時代のたたら製鉄の溶鉱炉跡を探しに行きます
こちらは紫ががった個体。
端午の節句が近いので、鯉のぼりを設置して、それを眺めながらお昼ご飯にしました
さて、ここから探検開始です。
平成登山道脇のたたら場の跡(たたら製鉄溶鉱炉の跡)を探しに行きました。
以前、師匠とおっしーとたたら製鉄の時に出る鉄クズ(トクソ)の捨て場までは探し当てました。
(当時は上部写真の案内標柱もありませんでした)
その時は、トクソの捨て場のみ発見で、実際に溶鉱炉がどこに建ててあったかまでは調査出来ませんでした。
辺りの地形を見て想像しましたがわからず。
それもそのはず。江戸時代の溶鉱炉はすでに地中に埋もれており、その後樹木が生えてわかる訳はないんです。
運が悪い事に、数年前の台風で杉が倒れ、現在はさらに荒れ果ててます。
今回、ダメ元で溶鉱炉の跡地を探しに行きます
まずは倒木を乗り越えて、潜って…、トクソが流れている谷へ出ました。
ここは以前見付けていた場所です。
ゴロゴロとトクソが落ちてます。
そこで師匠が特大級のトクソを探し当てます。
金属探知機にもしっかり反応するトクソです。
さて、いろいろと推理します。
この谷にトクソが流れてるという事は、それが無くなった所の近くに溶鉱炉があったはず。
ここで二手に分かれました。
おっしー、きじちゃんペアにトクソがなくなる所まで谷を詰めてもらいます
私と師匠は倒木を乗り越え、谷の上へ登り、トクソの捨て場を探します
しばらく歩いていると、ジャリジャリと歩く時の足音が変わる場所が出て来ました。
大量のトクソの捨て場です!!
ここで師匠が気付きます。小さいトクソは溶鉱炉から遠くに、大きいトクソは溶鉱炉の近くに捨てるはずだと。
歩き回ると、明らかに大きさの違う大きめの大量のトクソの捨て場を発見。
師匠がこの近くに違いない!と言います。
そのタイミングで谷を詰めていたおっしー、きじちゃんペアから、トクソが見当たらなくなったと叫び声が上がります。
まさに我々のいる場所の真横です。
つまり、この付近に溶鉱炉があったと推測されます。
おっしー達に合流してもらいトクソの捨て場の周りを歩き回ります。
う〜ん…、地形を見てもやはり溶鉱炉がどこにあったかまではわかりません。
そもそも倒木がひどく地形もさらにわからなくなってます…。
溶鉱炉の地下建造物はすでに地中に埋まっており、まずわかりません。
しかし溶鉱炉の地上建造物は何度も壊して炉を建設していたとの事で、炉の赤土が残ってるはずです。
ここからの探検の鍵は、トクソではなく赤土です。
みんなで赤土を探しました。
ここでおっしーが台風で倒れた杉の根元に赤土を見付けたんです。
辺りを探し回ると、沢山の倒木の根元に、赤土がある物と無いものがあります。
その赤土の出る範囲から、おそらくここに溶鉱炉があったんだろうという場所をついに突き止めました
今我々が立っているこの場所で江戸時代にたたら製鉄が操業していたと思うと感動です
これにて、加江田渓谷のたたら場調査を終了とします