会社。
頭のてっぺんがつるつるで、
サイドの髪は数ミリにカットしているボクサー化学者Aさん。
奥様にバリカンで刈ってもらってると思ってたら
「昨日散髪屋に行ってきた」
と言う。
「えええええ?お金出して散髪屋で切ってもらってるの?」
驚いた。
しかも、誰もが彼の変化に気づかない。気づけない。
「おやっさんに、一番短いので刈ってください、って言ったら、
”一番短いやつだと、坊主になってしまいますよ!” って言われた」
淡々と言う。
「他になんの選択肢があんねん」
淡々と言う。
おっかしい。
おっかしい。
腹抱えて笑ってしまった。
「いらっしゃいませ。
バリカンのヘッドはどのサイズにしましょう?」
「一番短いやつでお願いします」
「それじゃあ坊主になってしまいますよ!」
「!!!!!!!」
「(今も坊主やろが!)」
優しいAさん、店主につっこみをいれなかった。
(ごめんね、本当はこんなにおっさんちっくなプロレスラーじゃないのだけどね)