恐怖
私は犬が怖いです。
噛まれたことも、吠えられたことも、おいかけられたこともありません。
毛深いから怖いのです。
私は猫も怖いです。
ひっかれたことも、威嚇されたことも、夜ご飯のさんまを盗まれたこともありません。
毛深いから怖いのです。
私は、毛深いものがダメです。
ふわふわの絨毯とかも、ちょっと怖いです。
ファーなんかも苦手です。
なぜ、毛深いものが苦手か。
なんか、ぶわーーーっと伸びてきて腕とかに絡まりそうじゃないですか?
この理由、今まで誰にも共感されたことはありません。
それに、そのような経験もまったくありません。
しかし、毛深いものが苦手です。
芸人をやってた頃に、楽屋でとある先輩が着替えていました。
胸毛がね。
もう、顔なんですよ。
顔に見えてくる。
そうなったら、もう後は胸毛が伸びてきて、私の腕に絡まって、身体にも絡まって、脚にも絡まって、身動きとれなくなることしか考えられないでしょ?
そんなの、恐怖以外の何物でもないわけですよ。
と、これも、誰も共感してくれませんでした。
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