昨日は鎌倉市長のタウンミーティングに出席してきました。
ワタクシは鎌倉市住民ではないのですが、鎌倉の諸問題は仕事上でも個人的にも知っておきたいところです。
平日昼の開催回だったこともあってワタクシ以外の出席者はリタイア世代の方々でした。
女性が一名しかいなかったのは意外でした。
意見交換タイムでは住民の方からやっぱりこの二つの意見が出ました。
「(特に古い分譲地の)コミュニティが高齢化している」
「無秩序な開発がなされて緑が破壊されている」
住民がほぼ同時期に移住してくる大きな分譲地では、住民の属性が似通うのは当然で、高齢化も一気に押し寄せます。
ワタクシは住民の方に聞いてみました。
「今、平らになっている宅地はすでに皆さんがお住まいになっています。ですので、コミュニティの新しい担い手達は新しく開発される宅地を購入して新住民となります。そこで開発行為を禁止すると新住民の流入は無くなり、コミュニティの高齢化は止めようがないのではないでしょうか。」
と。
もちろん、ワタクシは新しい開発には基本的には反対の立場です。
すでに立っている家を住み継いでいくのが一番だと思っています。
でも、あえて聞いてみました。
すると、
「確かにそうだ。しかし、最近近所に子供の声が増えた。高齢者が施設に入ったりして、世代交代は緩やかに行われているようだ。しかし、住民の交代が起こらず、空家になっている家が目立つ。近所でも1割くらいは空家だ。」
と、教えていただけました。さらには、
「敷地の大きい家は分割されて再販売されることが多い。あまり細かい土地ばかりになっても困る。」
「近所では96坪の大きな敷地を売却したい方がいて、業者は「2分割できるのなら売れる」とのことだった。しかし、最低敷地面積が50坪と決まっているので、分割できなかった。50坪も48坪も大きなかわりはない。そのあたりは柔軟に対応してもよいのでは。しかし32坪の土地3区画は困る」
と、言ったご意見。
ココは難しい問題です。
鎌倉市に限らず、逗子市や葉山町でも賛否両論の論点です。
逗子市では最低敷地面積を140㎡とする動き があります。
誰にとっても、緑豊かな大きな敷地にゆったり住むのが一番良いです。
土地が細分化され、街並みから緑が無くなり、建物同士の間隔も狭まると景観は悪くなり、災害に弱くなる。
たしかに。
ですが。
大きな敷地は当然取引される価額も高くなる。買える人も限られる。
購入する方にとってみれば、売却が困難な土地をわざわざ購入するメリットは薄い。
安く売ればいいかと言うと、売る方にとっては貴重な財産ですから、そう簡単にはいかない。
なかなか売れないと、一帯空家だらけの状況になります。
実際にそういうエリアができていています。
「じゃ、賃貸にしたらいいじゃないか」
と、思われるかもしれません。
ですが、なかなか売れず放っておかれた家を、賃貸用に直すのにもかなり費用がかかります。
給湯関係などが旧式タイプだったりするとなおさらです。
簡単に答えの出る問題ではないのです。
タウンミーティングに出席して市長だけではなく、住民の方のお話をうかがえたのは大変ありがたかったです。
しかし、今回悔やまれることは。
「ワタクシ、不動産屋なんです」
と、打ち明ける機会を逸したこと。
後から
「なに、アイツ不動産屋だったの?スパイ行為じゃないか?」
とか思われてしまわないか、ドキドキしています。
参加者の皆さん、そして市長。
すいません、そんなつもりはないですよ!
