国語力で人生を開く! 家庭教師の戸田朝海です。
前回の記事<「勉強しなさい!」と言われるとやりたくなくなる人の傾向と対策:傾向編>の続きです。
そういう人への、今度は対策編をお伝えします。
前回の記事では、
「勉強しなさい!」と言われると、自分の選択権を奪われたように感じて、反発してしまう
と、お話しました。
と、言うことは…?
そうです。それなら、選択権を与えてあげればいいんですよね。
つまり、「本人に選択させる」んです。
どういうことか? こうです。
「今日は、勉強する? しない?」
はい。これなら、するかしないかを自分で選べるので、選択権を奪われた! という不快感はなくなります。
このとき、問い詰めるような言い方は、やめた方がいいです。「するの! しないの! どっちなの!?」と迫ってしまうと、結局その態度が強制になり、あんまり効果がなくなります。あくまでもサラッと、ね。
そして、大事なことですが、このとき「しない」を選択したとしても、叱らないことです。せっかく自分で選択したのに、「じゃあいつやるの!」「あんた、そんなことでいいと思ってるの!」などと叱られてしまうと、どちらを選んでも結局「やる」しかなくなる、という、非常に理不尽な会話になりますw
こういうことをしてしまうと、子どもは大人に不信感を抱きます。
そうなると、指導する上で最も大切な「信頼関係」を、築きにくくなってしまいますので、注意が必要です。
「でも、そんなことしたら、うちの子は永久に勉強しなくなります!」
ええ、そういうお子様もいると思います。
その場合は、勉強を「する」or「しない」でなく、勉強の内容を選択させましょう。つまり、
「今日は、何の勉強をする?」
です。これだと、「やりなさい!」よりも強制感がなく、自分で選択する、という能動的な行為から始められるので、スムーズに勉強に入りやすいです。
実際、私はこの手を使って、
「今週は宿題何をやる?」
「一日どれくらいやる?」
「どのページをやる?」
「どの問題をやる?」
と、何もかも生徒さんが選ぶようにしたところ、今まで全然宿題をやってこなかった子が、次の週から自然にやってくるようになりました。っていう例が、実は何件もあるんですよ。結構使える手なんです♪
まあ、大事なことなので何度でも言いますが、この時も「どうするの! いつやるの!」って、あまり責め立てる言い方は、やめた方がいいです。あくまで「強制的に感じさせない」ことが、目的ですから。
ただ、普段から叱られ過ぎているお子様だと、親御さんが「勉強」と口にしただけで、「やらされる!」と感じてしまい、どんな言い方をしても強制に聞こえてしまう、ということも、あるかもしれません。
この場合は、お子様の警戒心が解けるまで、時間をかけて臨むのがいいと思います。
焦らず根気強く続ければ、きっと効果が表れ始めますよ!

