わたしにできること
大学4年次の『地域看護学』という保健師の授業で,JOCSで保健師としてバングラデシュで働いていた方の話を聞いた.「どの国にいても、子どもは、生まれてくる。保健衛生の知識が乏しいと、生まれた子供は、死んでしまう」という言葉が印象的だった.私は、開発途上国での,保健衛生活動に関心をもち,スライドで見たバングラデシュに学生のうちに行って、現状を見てみたいという思いがあった.
今回、SHAPLANEERのSTUDY TOURに参加でき、現地の人々と共に働くSHAPRANEER駐在の小嶋さん、藤岡さんと会い、バングラデシュをより身近な国としてとらえる事ができた.今までは、テレビの中でのバングラデシュしか知らなかった為、ストリートチルドレンが多い国という印象が強かった。しかし,実際にバングラデシュで1週間を過ごしてみると,日本にいた頃とは違う視野をもてたことに気づいた.それは、子供たちの表情だけではなく、体全体から伝わってくる『笑顔』を知ったからかもしれない.写真をとるときも、『笑って、笑って!ハイチーズ!!』なんて言わなくても、子供たちは満面の笑みを浮かべている.むしろ,『みんな,動かないで!ぶれちゃうよー!』と言いたくなるくらいはしゃいでいた。バングラデシュの子供たちからもらった『素直な心』が,この満面の笑みに反映していると感じた.
ポイラ村での様々な演劇,詩の朗読、歌、踊りを見たことが,つい昨日のことのように感じる.演劇をやっている自分は、こんなふうに自由に演劇をできるだろうか・・・など,その演出をみて私はとても心が踊らされた.時を忘れるくらい自分の心も彼らの世界に飛び込んでしまい、夢中になって拍手をした。今まで見てきたどんな舞台よりも,ここでみた彼らの舞台のほうが熱く伝わる物がたくさんあったと思う.
村で見上げた満天の星空,仲間たちの楽しいキャラ,ホテルの部屋で梅ちゃんと演劇をしていた日々、全てが私にとっての宝となっている.今まで訪れたどの国とも違うバングラデシュの魅力・・・。帰国して次の瞬間には「次は、いつバングラデシュにいこうかな?」なんて考えていた。医師がいない地域でたった1つしかない診療所を訪れたとき、私の中で熱い思いに火がついた.医師はいるけど、看護師はいないのかな?看護師の役割、看護師だからこそできることを考えてみた.授業とは違う,実際に見て感じて自分で考えることがこの旅では多かった.ツアーに参加した当初は、いつか途上国で保健衛生に関わる仕事がしたいと思っていた.ツアーに参加して、その思いが強くなる一方で、まず何ができるのかな?と考えた.
4月から社会人になり、仕事を覚える事で精一杯な毎日だけど、自分にできること、ツアーで学んだことを,今後も自分に生かしていきたいと思う.
ツアーのみんな、れいなさん,アロムさん、小嶋さん、藤岡さん、他SHAPLANEERのスタッフの方々、とっても楽しくって素敵なツアーをありがとうございました!
プロフィール
正木 百合
4月より保健師として働く。演劇好き。役者でもある。
青年海外協力隊についての興味より本ツアーに参加。
ー関心のあること
“開発途上国での医療、保健活動や母子、小児から成人、老年まで幅広い年代の方の生活に関心があります。海外協力における日本人の派遣はどのようなことを行っているかも関心があります”