スコーンガチ勢シリーズがまだ途中ですが、少し休憩を挟むことにして、今日はショートケーキのお話。






イチゴのショートケーキ。







日本の好きなケーキランキング上位の常連さん。

誕生日ケーキをホールで買う日には、ショートケーキにするか、チーズケーキか、はたまたフルーツタルトかで何時間も話し合える。





うっすらと黄味がかったふわふわしっとりのジェノワーズに、純白の生クリーム。真っ赤な苺が艶やかなアクセント。


物好きな私はついつい目新しいケーキにばかり目がいくけど、 ショートケーキを目の前に出されれば、やっぱりおいしいね〜とスイスイペロリと食べてしまいます。




ところでショートケーキのショートの意味を知っていますか?




背の低い?丈が短い?




いえいえ、ショートとは、サクサクするという意味なんです。






温め直したら焦げました。



ショートケーキのショートは、

ショートニング(サクサクさせるもの)や、ショートブレッド(サクサクした焼き菓子/パン)同じショートなのです。





ショートケーキの歴史に関する記事を見つけました。

Regula Ysewijnさんのウェブサイト『Missfoodwise』ですが、私、彼女のレシピ本を持っています…!

レシピだけでなく、そのお菓子の成り立ち、歴史、現代における立ち位置など、深い話まで書いているのでとても面白いですし、そしてなにより彼女のレシピで作るお菓子が美味しい…!








話が逸れましたが、ショートケーキという言葉が登場したのは遡ること1500年代後半に出版されたのイギリスのレシピ本、『The good Huswifes Handmaide 
for the Kitchin.』(主婦たちのおいしいホームメイドたち。)

この書籍にショートケーキの作り方が書いてあったようです。



古い英語なので読みづらいですが、小麦を処理し、クロテッドクリームかバター、砂糖、メースやサフランなどの香辛料と、卵黄を練り合わせてペーストのようにしたら、サクッと焼くと書いてあります。(たぶんそんな感じ。)


このサクッとした焼き物、ショートケーキがいつしかクリームや果物(特に苺)と組み合わせて楽しまれるようになったよう。






現在のショートケーキ生地には、スコーンのような生地が使われたり、ビスケットが使われたり、スポンジケーキが使われたりと、自由自在にアレンジされて楽しまれているようです。


ところで日本のショートケーキが日本独自のものなのか気になりまして、ひとまずStrawberry Shortcakeと英語で検索してみました。







ふわふわしっとり見慣れた姿をしたイチゴのショートケーキについての記事には、文頭に”Japanese”とついているものが多いようなので、外国人の中にはこのケーキを日本風のケーキだと認識している方が多そうです。

日本のウィキペディアの説明では、日本のショートケーキは、フランスあるいはアメリカから伝わったケーキを日本独自にアレンジして広まったものだと書かれていました。







“イチゴのショートケーキ”作りに、たくさん焼いたスコーンのひとつやふたつを頂戴して簡単に楽しむのもいいですよ。ショートブレッドなんかもぴったりです。

古くなったフランスパンはフレンチトーストに。

古くなったスコーンはいちごのショートケーキに。







焼き直したスコーンを半分に割って、優しい甘さに仕上げたクリームと、いちごジャムを好きなだけ。




薄くスライスした新鮮なイチゴも好きなだけ乗せて




ぱこっと挟む。



食べづらいときは、ナイフとフォークで。


たまらない午後のおやつです。






…ん、結局今日もスコーンのはなし。