もう4月だというのに、まだ外は寒くて、この間は桜の上にうっすら雪が積もったりなんかして。

今年はスプリングコートに袖を通す機会なく夏が来てしまうのかしら。

前の記事では暑くて気が重いなんて話をしていたのに…!

2020年が明けてから、体調の優れない私。世界は新型ウイルスの暗いニュースで溢れて、外出自粛や、リモートワークのような非日常的な日々にストレスを感じている人も多いのでしょうか。大切な人を亡くしてしまった人もいらっしゃるでしょうし、仕事を失くしてしまった人や、就活が上手くいかなくなってしまった方もいるでしょうし、この世界は現実には存在しない長い長い夢なのだと、誰かが種明かしをしてくれればいいのに。


ふと、村上春樹さんの1Q84を思い出しました。


あの瞬間から、ここは1984年ではなくて、1Q84年の世界。夜空を見上げると、見慣れたお月様の近くに、小さくて歪んだ別の月が浮かんでいる世界。



私の体調は長めの休みを取りつつ、戻っていくことを祈るとして、、ちょっと暗い毎日に、何か楽しみを見出せたらと、お茶会を計画しました。



もちろんこんな状況ですから、一緒に暮らす家族だけで、紅茶と一緒にお菓子やごはんをつまむ、こじんまりしたお茶会です。











以前クリスマスの食卓で紹介したレシピ本”A Year of Family Recipes”から、春の章をパラパラ。


春の野菜を使った、簡単にできそうな2品。



・クレソンのポタージュ








・アスパラガスの生ハムのパルメザン焼き







お茶会にはほしいスコーン






自分レシピではなく、グレーテルのかまどのスコーンレシピに忠実に作りました。(量は倍量)

正統派スコーンの味。

塩気が効いていて、そのままでも止まらない。

パン屋さんで買った苺ジャムと、ピーナッツクリームを塗ってもいいし、、







クリームチーズ、スモークサーモン、きゅうりを適当に合わせてもいい。







スコーンといえばクロテッドクリームですが、今回は自粛。スープには生クリームが入っているし、スコーンにもバターが入っているし、、、そして次に紹介するケーキがバターたっぷりなので、、ちょっと気休めに控えました。




食事後のケーキには、ヴィクトリアサンドイッチケーキ。








中に挟む苺は、ホワイトキュラソーとお砂糖で形を残して煮込んだコンポート風のジャム。

クリームは生クリームのレシピが多いけれど、イギリスのカフェでよく出てきたこのケーキを真似て、バタークリームにしました。バタークリームなんて、ほとんどバター。クロテッドクリーム、控えて良かったあ。少しだけホワイトキュラソーも混ぜました。











しばらくは、家族でおうちで過ごす時間が増えそうだから、こういうひっそりとしたお茶会を定期的に開きたいなと思いました。いろんなテーマでね。お茶会というか、ごはん会の。頭の中にいくつかアイデアはあります…!

ルーティン化してしまうと、今度はやらなきゃとストレスになってしまうから、やりたくなったときに、また不定期で開催したいな。



   







レシピ


クレソンのポタージュ


参考にしたレシピ本は”A year of family recipes”ですが、色々と変更点があるのでここにメモに残します。




材料 六人分


オリーブオイル 大さじ1

玉ねぎ ½こ ごくごく薄切り

さつまいも ⅔本 皮剥いて角切り 水にさらす

牛乳 900ml

塩、胡椒

クレソン 200g

生クリーム 100ml




1、厚手の鍋にオリーブオイルを敷き、弱火〜中火で玉ねぎを甘く柔らかくなるまで炒める。※色が黄色になるまで、でも焼き色はつけない。


2、さつまいもと牛乳200ml、塩胡椒少々を加え、ゆっくり沸騰させる。さつまいもが柔らかくなるまで煮る。牛乳600mlを加え、弱めの火加減でふつふつ優しくて沸かしながら5分煮込む。


3、クレソンのキメが荒い部分を取り除き、飾りに葉を少し取っておき、残りは刻む。


4、鍋にクレソンを加え、2〜3分煮込む。(煮込みすぎない)


5、火を止め、ハンドブレンダーを鍋に突っ込み、ピュレにする。


6、生クリームと牛乳100mlを加え、塩胡椒で味を整え、一煮立ちさせる。


配膳するときに飾り用のクレソンを乗せる。









ヴィクトリアサンドイッチケーキ






スポンジ生地のレシピは改善したいので控えます。

ずっしり、しっとりのケーキでした。




いちごのフィリング






苺 220g

上白糖 大さじ2

ホワイトキュラソー 60ml


厚手の小鍋に、半分に切った苺、ホワイトキュラソー、上白糖を加え、中火で軽く沸騰させる。


かき混ぜながら約10分ぐつぐつさせる。


※ゆるいジャム程度の粘度になるまで。

見極め方:透明のカップに水を張り、ジャムの液体を少し垂らす。ジャムの液体が最初形を保ち、下に落ちる頃には底さっと広がるくらいの粘度。最後まで形が保っているジャムは煮込みすぎ。水にジャムを入れた瞬間形なく広がってしまうのはまだまだ。


よく冷ます






バタークリーム


材料

バター 150g

粉砂糖 300g

※バターの倍量の粉砂糖

バニラエッセンス 数滴

ホワイトキュラソー 小さじ1/2


バターを完全に室温に戻す。バターを押すと指がすっと下につくくらい。


バターが固い場合は湯煎ボウルを使って、バタの硬さを調節しながら、5分くらい白くふわふわになるまでハンドミキサー泡立てる。


粉砂糖を半量加え、5分ハンドミキサーを泡立てる。残りの粉砂糖を加えて、5分ハンドミキサーで白くふわふわになるまで泡立てる。


バニラエッセンスとホワイトキュラソーを加え、1分泡立てる。






気になる本置き場