高校入試の平均点が出ました。
以下,列挙します。( )内は昨年度の点数です。
国語 58.6点(59.0点)
数学 47.0点(49.9点)
社会 56.1点(59.6点)
英語 55.5点(50.4点)
理科 57.4点(56.6点)
合計274.7点(275.5点)
英語が5点上がっていますが,極端な難化や易化はなかったようです。
合計点もほぼ一緒ですね。
実際に問題を解いた時,社会は50点くらいと予想していましたが,塾生の成績開示してくれた点数から,そんなに低くはならなそうだと思い直していたところ,やはりそこまで下がってはいない点数でした。
歴史の難しい問題にばかり目がいってしまっていましたが,易しい問題もけっこうあったと再認識していました。
すみません。
国語に関しては6割越えを予想していたものの,下回っています。
昨年もですが,あの内容で6割いかないというのは,やや心配です。
ここ4~5年,「国語ができない」という声を,生徒からも保護者様からも聞く機会が増えたように思います。
スマホの普及により,youtubeなどで映像を見る機会が増えているからか,認知特性が視覚優位の子も心なしか多くなっている気もしていました。
国語に限らず学校のほぼすべての科目に共通して必要な力は,「論理的思考力」です。
簡単に言うと「〇〇だから□□である」というふうに考えることです。
知識として覚えなければいけないことも多いので,「記憶力」も大きな要素を占めます。
そしてこの2つを適切に活用できるように鍛える「努力」をしているか。
その人の論理的思考力と記憶力と努力が,学校の成績を決めていると言っても過言ではないと思います。
そしてその能力の高低は人によって異なります。
近年,努力できるかどうかも遺伝子で決まると言われています。
これらは年齢も関わってくる部分があるでしょう。
能力主義の人,特に上記のような能力が高い人,えてして高学歴の人というのは,「能力の低い人や社会的に成功できていない人は努力をサボってきた」と思いがちです。
実は私も,この仕事を始める前や始めた頃はそういった考え方をすることもありました。
けれど,それは大きな間違いだと,この塾講師という職業を通して気付けました。
この職業に就かなければ,就いたとしてもここまでの年数を積み重ねなければ,気づけなかっただろうと思っています(いや,わかりません。他の職業でも気づけたかもしれませんが)。
自分が当たり前のようにやっていることを,相手(他の人)もやれるだろうと思ったら大間違いです。
自分が大切にしていることと,相手(他の人)が大切にしていることは,違うことも多いです。
社会は多様性を認める方向へ向かっているはずですが,まだまだ能力主義が幅を利かせている気がしてなりません。
資本主義は能力主義でもあるので,ある意味当然かもしれませんが。
いつものように収拾がつかなくなってまいりました。
入試の平均点から能力主義へ話が及んでしまいました。
着地点は見つからず……今年は飛石連休なのに(うまいこと言った!いや全然か)。
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