昨日は宮城県公立高校入試でした。

毎年やっていますが,今年も解いてみたので,科目別で所見を述べたいと思います。

 

・国語

大問構成は6題で,昨年から形式に変化はありませんでした。

難易度としては,全体を通して例年通り易しめでした。

文法で用言の知識を問うものが出たのは珍しかったです。

実用文は報告会で動画を用いるというのが新しかったですが,設問自体は易しかったかなと思います。

読解問題について,小説は主人公が大学生でしたが,読みにくいわけではなかったと思いますし,論説文も住宅・建築の内容で,そこまで抽象度は高くなかったかなと思います。

作文は自由度が高く,「言葉は変化していく」→「自分の考え記述」という型がはっきりイメージできて,多くの人が得点できたのではと思います。

記号選択は,一部で迷うものもわずかあった印象ですが,易しめのものが多く,記述問題も小説・論説ともに書きやすい方だったと思います。

作文も点は取りやすかったことを考えると,平均は60点を超えてくると思います。

 

・数学

大問構成は例年通り4題で,大問2の1がプログラミングを意識したような問題だったのが,新しかったです。

方程式の文章題が大問2に加え(2次方程式),大問3の前半(1次方程式)にもあったのが珍しく思いました。

ここ2年は数学の最後の最後は易しめで,時間内に解けることが多かったものの,今年は難しく,5分オーバーしてしまいましたが,解けました。

全体を通して,難易度は例年通りぎりぎり50点切る,40点台後半くらいかなと思います。

 

・社会

大問構成は6題で変わらずでしたが,全体的に難易度はだいぶ高かった印象です。

大問1から世界史の内容で苦戦した人は多かったと思いますし,大問3の歴史も外来文化に焦点を当てたものでした。

日本史中心で世界のことをあまり勉強していなかった人にとってはかなり厳しかったかもしれません。

地理は中国四国地方とアフリカ州,公民は政治や税,環境の問題が出ました。

年代の並べ替え問題や,その時代や年代で何が起こっていたかを問う問題がかなり多く,実力がないと正確に答えられないものが多かったと思います。

それに対し,資料の読み取りで記号を答えるものは易しかったです。

5題ある記述問題ですが,何を書けば良いかは分かるものの,どう記述するのか,記述力が問われたものが多かった印象で,これも実力がないと,満点にはならないだろうと思いました。

平均点は50点,もしかすると50点を切るかもしれません。

 

・英語(リスニングは所見なし)

大問構成は例年通り,昨年から始まった大問2のチラシと大問5の英作文は変わらず,長文2つも,1つは学生のスピーチ,もう1つは複数人からなる意見文で,目新しいものはありませんでした。

文法問題は特に難易度が高いのはなかったですし,長文2つも,比較的読みやすい内容だった印象です。

テーマの抽象度も高くなく,1つは高校生のスピーチで,「朝起きるのが遅い→朝にジョギング開始→続けることで生活改善,気持ちも上向き」というもの,もう1つは情報機器をテーマにした4人の意見文で,これもよくあるメリット・デメリットあるタイプのため,仮にうまく訳せないところがあったとしても,イメージはしやすかったと思います。

設問も例年通りで特に変わったものはなかったです。

平均点は55点前後かと思います。

 

・理科

大問構成に変化はなく,5題,小問集合および4つの各分野から出されました。

ここ2,3年あった,会話形式で設問が進んでいく形式がなくなっていました。

小問集合では,予想していた光,地震が見事に出てくれました。

化学分野は分解や水溶液のpHなどで,計算はやや難でしたが,上位進学校を狙う子はできてほしい問題でした。

地学分野は気象で,閉そく前線の記述は難しかったと思います。

物理分野は力の分解・合成で,前半はできたと思いますが,後半の難易度はだいぶ高かった印象です。

生物分野は顕微鏡の使い方や生殖,生態系など,いろいろと混ざっていました。

平均点は55点前後でしょうか。

 

 

5教科トータルで,260~270点かなという印象です。

一番は社会の難化で,高校のカリキュラムを意識し,世界史を多めに入れてきたのかもしれないです。

 

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