暖かい日が続きますね。

三寒四温とはよく言ったものです。

四字熟語を考えた人の発想力は,素敵だと思います。

「付和雷同」とか「疾風迅雷」とか(両方とも雷が入っているのが頭に浮かびました。他意はありません)。

 

タイトルですが,少し前からずっと思っていたというか,気になっていたことです。

私自身,高校は進学校だったこともあり,また,塾講師という仕事をしていることもあり,

「高校の次は大学だ」という思考になることが強いです。

世の中には実業高校もありますので,「高校卒業=大学進学」という発想は安易だとは思います。

進学校でも,大学ではなく短大や専門学校へ進学もあるでしょうし,あるいは就職というケースもあると思います。

ですが,どうも高校(進学校)側は大学進学の実績にこだわりすぎている傾向があるように思います。

もちろん,それを重要視している家庭が多く存在しているからでしょうし,私もまったく気にならないかというと,気にする時もあります。

ただ,だからこそ,高校受験が終わって入学した直後に,大学受験のことを話されるのです。

私も塾講師という立場上,これに言及しないわけにはいきませんが,正直,高校3年間を,大学受験の準備期間のような感じで過ごすことだけはしてほしくないと思っています。

あくまで延長上に大学受験は控えているけれど,それを軸に生活を組み立てるのではなく,もっと広く見聞を広めて,それこそ,本当に自分は大学へ行きたいのか,大学まで進んで学びたいのか,学ぶのなら何を学びたいのか,そもそも将来はどんなことをしたいのか,自分は何に向いているのか,わたしたちの生きるこの社会はどんな仕組みで動いているのか,などなど,進学校に進んだ生徒だからこそ,本当にそれで良いのかを,十分すぎるほど考えてほしいと,そう思っています。

そして高校生活そのものを充実したものにしてほしいと,心からそう思っています。

充実という言葉は抽象的ですが,本人がそう感じればOKです。

 

「余計なことは考えずに勉強した方が志望校合格に近づく」

という意見もあるでしょう。

受験勉強に充実感を覚える段階であればそれでも問題ありませんが,進路が定まらない中でなんとなく勉強を続けても,違和感は大きくなるばかりだと思います。

おそらく高校・大学の時分が,哲学的な思想を巡らすのに一番良い年齢だと思いますので,その時期に何も考えずにただただ学校の勉強だけというのは,切なすぎます。

 

人生というのは過程です。

人生の最終的な結果が死であるのならば,私は結果をどうしても重要視できません(過程は結果の連続という見方もできますが)。

高校受験は単なる通過点で,本番は大学受験だという意見も多くあります。

確かに高校受験とは比べ物にならないくらい,大学受験は大変です。

しかし,それさえも,長い人生の中の一時点で,大学だけで人生の全てが決まるわけではありません。

 

例のごとく収拾がつかなくなっています。

伝えたかったのは,大学受験を最終的なゴールにせず,そのために自分の貴重な日々を「受験」勉強「だけ」に捧げるようなことはしてほしくないということです。

大学受験という大義の名のもとに,二度と戻ってこない高校生活を犠牲にするようなことは避けてほしい(大学受験や受験勉強が悪だと言っているわけではありません)。

 

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