11月も終わりますね。

昨日は10/15以来の丸一日休みで,ゆっくり過ごせました。

 

タイトルですが,土曜の夜,帰宅してから撮り溜めていたクレイジージャーニーを数本観たのですが,そのうちの10/30の回が衝撃的過ぎて,いろいろと考えさせられました。

テレビはほとんど見なくなりましたが,「おいしい給食」と「クレイジージャーニー」は録画しています。

少し前まで「蒼のオーケストラ」も撮っていました。

 

で,そのクレイジージャーニーの内容なのですが,過激派組織「イスラム国」に関するものでした(Wikipediaのリンクを載せておきます↓)。

 

 

先月,武装組織ハマスがイスラエルを攻撃,イスラエルも応戦して戦闘状態となり,双方合わせて約1万人以上の死者,人質も200人以上だったのが,一時休戦し,人質の解放も始まったという状況ですが,放送(収録)した当時はまさに戦闘状態の時でした。

 

「イスラム国」は現在壊滅状態ではありますが,この組織の兵士の妻や子どもが暮らす難民キャンプというものがあり,そこで取材した内容に,思わずため息をついてしまいました。

全人類が平和に共存することは不可能なのかと。

そこには,異教徒を徹底して排除する思想が残り続けており,当然母から子どもにも引き継がれ,10歳にもならないような子が,平気でおまえらを殺すというような発言をしてしまっているのです。

 

思想の形成というものは教育そのものであり,それこそ広い意味での洗脳です。

終盤で松本人志も教育の重要性に触れ,「子どもの頃親は100%正しいと思っていたが,今になると母親の言うことの半分以上は間違っていた」と言っています。

「あの子たちもお母さんを喜ばせるために言っているのかもしれない」そんなコメントもありました。

 

教育に携わる人間は,「自分の考えが絶対的に正しいと思ってはいけない」と思います。

そしてそれをきちんと子どもたちに伝えるべきだと思います。

親もそうです。

子どもを一人の人格を持った他人と捉え,決して所有物と扱ってはいけません。

子は宝とは言いますが,決して宝物でもありません。

教育を説く者も,説かれる者も,同じ人間であり,そこにあるのは上下関係ではなく,知っているか知らないかの違いだけで,偉いとか偉くないとか,そういう概念ではなく,そこにあるのは知識や技術の伝達ということだけです。

単一の思想だけを押し付けるのではなく,いろいろな思想があることを紹介し,自分はどうするか,その思想を採用した時,どんな良い面があり,どんな悪い面があるのか,そういったことを客観的に学ばせるような機会が,もっともっと必要だと思います。

 

その際,よく考えなければならないのは,「気持ち」なのではないかと思います。

私たちは,感情が理性の下位にあると考えがちですが,私はそうは思いません。

よく「感情的になるな」と諭す場面があります。

しかし,人は気持ちで動いていることはものすごく多く,むしろ,この世界は気持ちで成り立っていると言っても過言ではないと思います(これは以前ブログでも述べた気がします)。

「感情<理性」という構図ではなく,「感情が論理を方向付ける」。

これは私が参考にしているある学習塾の先生の言葉です(もう引退されています)。

だからこそ,感情を劣化させてはいけないと。

 

自分本位ではなく,相手の気持ちを想像する。

それさえできれば,自分と違う考えの者を排除する(殺す)などということは,できないはずです。

話し合いで解決できないことは,現状たくさんあります。

しかしだからと言ってテロ行為に及んで良いはずがありません。

しかし,そうやって行動してしまう人も,排除しようとしてはいけないのです。

どこかで妥協点や落としどころを見つけ,何とかして一緒に生きていくことが,知性を獲得した私たちに課せられた使命でしょう。

「不平や不満は0でなければならない」と思うから,過激なことも企てるのです。

世の中に不平不満はあって当然であり,もちろん,それを解消しようと努力することは必要ですが,それができないからと言って,絶望する必要はありません。

これは日本の教育に絶望しかけている自分自身に言い聞かせるための言葉でもあります。

そういう状況でも絶望しないで生きていくために,教育があるのだと信じたいです。

 

言葉がいろいろとあふれ出てきます。

いつだったか,母親がふと言った言葉が思い浮かびます。

たしかテレビを見ているときで,犯罪者の報道がなされた時だったと思います。

「こんな人にもどこか良いところはあるんだろうにね」

ある人間の一面だけを見て全てを判断するのは,愚かなことだと思います。

私の両親の言動には,間違いもたくさんあったと感じますが,良いこと言っていたと思うこともあります。

 

学校の勉強ができる,できないという面だけで,その子の価値など決まりません。

受験に合格することだけが目的ではありません。

録画したクレイジージャーニー,塾生たちに見せたいです。

学校の勉強より,こういったことを考えることの方がはるかに重要だと,私は思ってしまいます。

 

散々言いたいことを言ってきました。

まとめも何もないですが,終わりにします。

 

お花屋さんの上,船のマークの学習塾Study Shipです。

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