『医師が教える子どもの食事50の基本』(伊藤明子・ダイヤモンド社刊)
という本を読みました。
軽く衝撃を受けました。
摂取する栄養素と子どもの問題行動に因果関係があるということを初めて知りました。
以下,簡単に紹介します。
・鉄の不足・欠乏が,記憶や高次機能を司る海馬の機能低下,脳の情報処理速度の低下などを引き起こす。
・海馬と大脳皮質に多く存在している亜鉛が不足・欠乏すると,免疫力の低下,成長障害,うつや記憶力の低下が生じる。
・たんぱく質は気分・情緒は密接に関わっていたり,傷の治りにも影響したりする。
実際の症例も紹介されていました。
不安感が強く,問題行動を起こす子や,お友達とよくトラブルになる子など,血液検査をすると,鉄や亜鉛が不足しており,食事指導をすることで,症状が良くなっていくということが示されていました。
発達障害の子どもから大人まで,ほぼ100%,鉄と亜鉛が不足しているとのことです。
食事でそれらの症状が改善されるのなら,やらない選択肢はないでしょう。
しかし,そうなると,学習内容や量,質,勉強の仕方や物事の考え方,生活リズム,そういったことだけではなく,「何を食べるか」まで考える必要があるのかと。
しかし,よく考えてみたら,それは当たり前ですね。
私たちの体は,食べたもので出来上がっているのですから。
こういった栄養学的な知識は,教育の現場ではどれくらい知れ渡っているのか……
学校の勉強に関して,お子さんのことで悩まれている親御さんは本当に多いと思います。
子どもたちが抱える「生きにくさ」のようなものが,食事の改善で変わる可能性があるとしたら,すばらしいことだと思います。
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