少し前から,タイトルのような声がけをすることが多いです。

問題を解くことが正義で,そうしていれば勉強しているつもりになっている生徒がいます。

よく分かっていない状態で問題を解こうとしたところで,できるわけはありません。

正しい知識や考え方で取り組まないと,間違い続けたり,〇と×を繰り返したりします。

そうなると,勉強がおもしろくなくなります。

指導中,問題を解くなと言う時もあります。

 

問題を解くのは,知識をアウトプットしてみて,覚えているかどうか確かめるという目的があります。

例題が何をやっているのかさっぱり分からないという状態で練習問題をいくら解いても,うまくできないのは明白でしょう。

それなのに,うんうんうなって,結局何も進まないということを,いったい何回繰り返すのか……

 

1回読んで分からなければ,もう1回読むというのは自然なことだと思いますが,それすら面倒くさがってやらない。

答え合わせをすぐにしなかったり,しても〇か×かだけしか見なかったり,間違っているのに〇をつけたり……

塾ではやるのに学校や家だとやらなかったり,あるいは塾と学校・家でやることが違ったり。

眠い状態で勉強したり,集中力が切れているのに続けようとしたり,塾の時間が早く過ぎないかなと時計を見たり……

眠ければ仮眠をとるように指示したり,集中が切れれば休憩させたり,当塾ではそういったことを認めています。

「なんとなく塾に来ないように」という声がけもすることが多いです。

 

また,「分からなくても何か書きなさい」と,子供時分,周りの大人から,こう言われたことが1回はあるかもしれません。

確かにテストであれば,何か書けば当たるかもしれませんので,点数を取ることだけが目的であれば,それも良いかもしれません。

しかし,普段の勉強はテストでもなければ,良い点数を取るためだけに生きているわけでもありません。

当塾では,分からなければ書かないように指導しています。

適当に書いてたまたま正解してしまったら,スルーしてしまいます。

適当に書いて不正解だった場合,なぜその答えになったのかをやり取りする中で,しなくて良い説明まですることになってしまう場合があります。

当塾では,どんな間違え方をしたか,正解であってもどんな解き方・考え方で正解を導いているのか,そういった過程を最重要に考えています。

答えさえ合っていれば良いという考え方は全くしませんし,嫌いです。

 

話を戻します。

分からないのに問題を解くのはやってほしくない行為ですが,逆に,問題を解く量が少なすぎるという生徒もいます。

塾の時間は,例題の直後にやったのだからできて当たり前で,復習をして繰り返し演習を重ねるからこそ,定着していくはずです。

よほどの記憶力でない限り,1回やっただけで死ぬまで忘れないなどということは少ないと思います。

さして勉強していないのに成績が良いという人がいると思いますが,それは授業中に全て覚えて,それを忘れないでいられるからです。

そうであれば,なにも,問題を何問も繰り返し解かなくたって良いのです。

ただ,私も含めた凡庸な人間はそうはいきませんので,繰り返しやって覚えていくというのが正攻法です。

 

確認テストで間違えた場合,復習したノートを見ることがあるのですが,8割くらいはきちんと復習できていません。

毎回,テスト実施前に復習したのか確認するのですが,

「復習しました」→確認テスト実施→ミス多発あるいは解き方がおかしい→ノートチェック→結局ちゃんとやれていない

ということが本当に多いです。

生徒によっては,「やった」と言われても,ノートの確認をすることはあります。

その結果きちんとできていないということが,一度や二度ではありません。

 

①塾で初めて学習→②翌日復習(家もしくは塾で。塾は毎日通えます)→③塾で確認テスト実施→④学校の授業

こういったサイクルで定着を図ります。

もちろん,③の後に再度復習が必要になってくる場合もありますし,考査の前は改めて復習もします。

 

いろいろと書いてきました。

学習塾を選択する際,指導者がどこまで見てくれるのか,結果だけでなく,解き方までチェックしてくれるのかという点は,非常に重要なポイントだろうと思います。

ひとまず終わります。

 

お花屋さんの上,船のマークの学習塾Study Shipです。

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