先週,高校入試の平均点が出ました。
結果は300.4点で,易しめだったとはいえ,まさかここまで上がるとは思っていませんでした。
内訳は以下です。
国語…70.9
数学…45.6
社会…68.0
英語…57.1
理科…58.8
少し時間があったので,ここ10年の入試結果をまとめてみました。
ちょうど2014年度入試は,前期・後期に分かれた時期で,今の共通選抜・特色選抜になったのが,2020年度入試からです(表が見にくくなってしまいました。クリックすると見やすくなるはずです)。
グラフにしてみました↓
科目別です↓
データのばらつきが気になったので,箱ひげ図も(×印は平均値です)↓
以下,科目ごとの特徴と所見を述べます。
まず国語ですが,平均点が60点未満は2回だけ。易しい問題になることが多く,定期考査レベルです。
平均が高くなるのは,配点20点の作文の影響もあるのではと思います。
特に今年はそれが顕著で,まさかの70点越えです。
次に数学ですが,平均点が55点以上だったのは昨年の1回だけで,全体的に他の科目より難易度は高いと言えます。箱ひげ図の,最小値から中央値までの長さと,中央値から最大値までの長さに,えらい差があります。
続いて英語ですが,データの範囲が22.6点で,もっともばらついています。選抜方法が変わってからは,60点を越えることはなく,50点未満もありました。
理科は5教科の中でもっともバラつきが少ないテストであると言えます。60点以上は1回のみ,あとは50点台。ここ2年はやや易しめです。
最後に社会ですが,これも英語同様,データのバラつきが大きいです(範囲は20.2点)。英語よりも中央値,平均値,ともに高く,国語ほどではないですが,点を取りやすい科目であると言えます。
科目間で違いが顕著ですね。
個人的には,昨年度のような,どの教科も同じくらいの平均点になるように作るのが公平だとは思いますが。
5教科合計のここ10年の平均は280.4点ですが,選抜方法が今の方式になってから,4年間上がり続けています。
隔年現象に当てはまりません。
また,新みやぎ模試の偏差値一覧表は,偏差値50が260点になるのを基準に作られており,実際の模試も平均が280点になることはほとんどないので,模試より本番の入試の方が得点できるということになってしまっています。
模試は「模擬試験」ですので,なるべく本番に近づけた方が良いのでしょうが,個人的には模試がそこまで難しいとは思えないので,これ以上易しくするのが良いともあまり思えません。
いつものように収拾がつかなくなってきたので,切り上げます。
おかげさまで生徒もだいぶ入塾してくれました。
中2生が極端に多く,この学年だけ早々に締め切るかもしれません。
空き自体はまだあります。
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