昨日は宮城県公立高校の入試でした。
例年やっていますが,今年も解いてみた所見を述べたいと思います。
まず,全体的に解きやすい問題が多かったという印象です(数学以外)。
記号選択で迷いが生じるような際どいものはあまりなく,しっかり勉強している生徒にとっては,悩まずに選べたものが多かったのではと思います。
昨年に続き,新傾向の会話形式のものが今年もありました。
SDGsに関するものもありました。
それぞれ科目別で述べていきたいと思います。
・国語
問題形式に特段の変化はなく,答えやすい問題が多かったです。
選択肢で迷うものも少なかったという印象です。
古典は今年も漢文が出題され,2年連続はないと生徒たちにも言っていた手前,申し訳なかったです。
文章読解の記述問題2問も,文章中の言葉を使えるので,十分得点できると思います。
作文も,空欄に自由に言葉を入れて文を作ったものについてだったので,自由度は高く,それゆえ書きやすかったのではないかなと思います。
平均は60点くらいでしょうか。
・数学
昨年が非常に易しかったからか,今年は難しめで,平均点は昨年より確実に下がると思います。
大問の構成に変化はありませんでしたが,大問3は関数だけでなく,確率もからめた内容で,会話文の形式も取り入れられていたのが新傾向でした(昨年の理科でもあったタイプ)。
出るだろうと予想していた箱ひげ図が出てくれたのは良かったです。
また,規則性の内容が久しぶりに出題されたのはノーマークでした。
今年は特に大問2で苦戦した生徒が多くいるだろうと予想しています。
大問4の平面図形の最後の問題はいつも通り難しく,今年も時間内には解けきれませんでした。
10分ほどオーバーしたものの,答えはうまく出せました。
平均点は40点台中~後半くらいを予想しています。
・社会
昨年同様,大問は6つで,構成内容に大きな変化はありませんでした。
世界地理は今年こそヨーロッパ州だと思っていましたが,出されたのは東南アジアで,もうヨーロッパは出されないのかと思い始めてきました。
日本地理はピンポイントの予想ができず,九州と北海道以外はよく確認してと言っていたところ,出たのは北陸中部地方でした。
直前にやったプリントからいくつか出たのが救いです。
記号選択で迷うものはほとんどなく,資料の読み取りや用語の短答もそこまで難しいものはありませんでした。
5問ある記述問題で,やや書きにくいかというものが少しありましたが,全体的にはそれなりに書きやすく,0点にはならないだろう(部分点は確実にもらえる)という印象です。
平均点は50点台後半くらいか。
・英語
大問構成に変化はありませんでしたが,円グラフを選ばせる問題は,珍しかったです。
文法・語句では仮定法が出ると予想していましたが,出ませんでした。来年か。
長文はどちらも読みにくいということはなく,一つはSDGsに関してで,設問も比較的答えやすい印象でした。
大問5は,一つ目が年齢を聞くだけの質問だったので,正答率はかなり高くだろうと思います。
その後の英作文は,3つから選ぶため,書きやすかったでしょうし,0点にはならないのではと思います。
平均は50点台中~後半でしょうか。
・理科
昨年大問1にあった会話形式が,化学分野の大問で用いられていました。
光・音が3年連続で出されずという意外な結果で,予想が完全に外れました。
電力や仕事のところも全然出ずで,唯一地層が出たのと,社会同様,直前にやったプリントから似たような問題が少し出たのが救いでした。
計算問題でやや難のものはありましたが,記号選択で迷うものは少なかった印象です。
平均は50点台中~後半といった感じかなと思います。
5教科合計は今年も280点くらいで,科目間のばらつきは,数学以外そこまで大きくないと思います。
昨年のバランスは5教科非常に良かったので,このままで良かったのですが,今年は数学が難しいという例年の宮城県のタイプに戻ってしまいました。
会話形式やSDGsの内容は今後も続いていくと思います。
例年に比べ,出題予想が外れており,生徒には申し訳なく思っています。
もちろん,どの分野もしっかり学習している前提での,過去のデータを踏まえての予想ではあります。
今後は追試の問題も見極めて,予想したいと思います。
昨日は中3生がいなかったので,非常に静かでした。
合格発表まで少しゆっくりしてほしいと思います。
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