昨日,宮城県公立高校入試が行われました。

毎年やっておりますが,今年も解いてみた所感を述べたいと思います。

 

・国語

例年と比べ,大問の構成や数に変化はありませんでした。

古文ではなく漢文だったのが新鮮な感じでした。確かにもう5年くらいは漢文が出ていなかった気がします。

小説や評論では,評論がやや抽象的ではあったものの,選択問題で迷うようなものはあまりなく,短答記述もさほど難しくない印象でした。

55字の記述が2問ありましたが,こちらもそこまで書きにくい印象は抱きませんでした。

200字作文は,こそあど言葉で好きなものを俳句の空所に入れるもので,何を書くかしっかり決めて取り掛からないと,中身のない文章になってしまうだろうと感じました。

平均は60点台前半~中盤くらいかなと思います。

 

・数学

まず解いている最中に「こんなに易しくて良いのか」と思わずつぶやきそうになりました。

それなりに実力がある子にとっては,高得点が取れるテストだったのではと感じます。

ただし,厳しい子にとっては,大問1の(8)でつまずいたり,大問2もそこまで取ることはできないのかなと思いました。

また,問題構成にわずかですが,変化がありました。

大問3はこれまで一次関数が定番でしたが,それが確率と関数の独立した問題になっていました。

これでは大問3にしている意味がいまいちないように思え,大問2の延長のような雰囲気に感じました。

相変わらず,最後の問題は難問で,今年も時間内には解けず,だいぶ考えてようやく答えを導けました。

平均点は50点台中盤かなと思います。

 

・社会

問題構成が変化しました。

これまでは大問5つで,地理・歴史・公民・総合・総合,記述が大問1つにつき必ず1つありましたが,それが今年は,まず大問が6つになり,大問1には記述問題がありませんでした。

大問1で公民(政治),大問2で日本地理(九州),大問3で歴史,大問4で公民(現社),大問5で世界地理(南米),大問6で歴史公民総合という感じです。

もうずっとヨーロッパが出ていなかったので,世界地理はヨーロッパ一択だと思っていましたが,見事に外しました。

3年間出ていた緯線・経線を絡めた問題も出ず。

難易度としては,難しすぎず,易しすぎず,ちょうど良い感じなのかなと思いました。

一部,用語を答えるもので,難しく感じたり,記述問題で,書きにくく感じるだろうというものがあったりしました。

平均点は50点台後半かなと思います。

 

・英語

大問構成や数に変化はなく,問題の形式や長文のスタイルも昨年と同様でした。

高校内容から下りてきた文法事項の出題はなく,原形不定詞が長文の本文中にあったくらいで,教科書改訂の影響はそこまで受けていない印象でした。

来年は仮定法なども出る気がします。

長文はそこまで読みにくい気はしませんでしたが,訳しづらいだろうなという長めの英文がないわけではなかったので,予想より取れていないということになるかもしれません。

リスニングは聞けていませんが,平均点は50点台中盤くらいかなと思います。

 

・理科

4,5年前から言い続けてきた血液循環が,ようやく出ました。

その他,イオンや大地の変化など,出るだろうと予想していたところがだいぶ出てくれました。

そんな中,光が出なかったのは意外でした。

また,大問構成に変化がありました。

これまでは,大問1が全分野の小問集合で,その後,化学・物理・生物・地学の各分野から一題ずつという形式でした。

それが今年は,大問1から,小問集合ではなく,中問のような,数学の大問2のような形式で,出されました。

ここに生徒と先生の会話スタイルのものがあり,これは新しい傾向でした。

例年同様,難しい計算問題もありましたが(今回は2問),全体としては,社会同様,難しすぎず,易しすぎずという印象でした。

平均点は50点台中盤~後半かなと思います。

 

今年は,科目間での難易度の差がそこまでないのではと感じました。

良い傾向だと思います。

5教科合計の平均は,280点くらいかなと思います。

 

長々と失礼しました。

受験生の皆様,お疲れさまでした。

まずはゆっくり休んでください。

私も明日は1/16以来,丸々1日休みですので,ゆっくりしようと思います。