成績表はまだですが,テスト結果はほぼ出揃いました。

大幅に上がった子,少し上がった子,現状維持の子,少し下がった子,大幅に下がった子,いろいろです。

自己ベストを更新した子も何人かいます。

そんな中,先月下旬に体験し,その後入塾した生徒さんがいるのですが,10日ほどしか経っていない状態で受けた期末考査で,なんと100点以上のアップ!

体験の時からほとんど毎日来て,2~3時間くらい勉強していました。

中1,中2は大手の塾や家庭教師さん,中3の大事なこの夏も別の塾の夏期講習へ行っていたということでした。

こんなに勤勉にもかかわらず,成績はずっと低迷していて,今回の結果に本人も驚いていました。

もっと早くうちへ来てくれればと思うことは多いですが,今回もそのケースで,希望する高校へは評定が圧倒的に足りない……。

とにかく今できることを積み重ねていくしかありません。

 

話は変わります。

学校の課題で,新出の英単語を必ず10個ノートに書いて提出とか,いいかげんやめてほしいです。

すでに書ける単語を組み合わせた熟語表現も書いている生徒がいたので声を掛けた結果,上記のような課題が毎回出されているとのこと。

ああ…

また別の生徒は,長方形の面積の途中過程,合っているのに,縦と横の位置を逆転させたものを赤で書いていました(さずがに答えは○にしていましたが)。

何事かと思い尋ねると,学校で「縦×横」の順番にしなさいと言われたとのこと(小学生ではなく中3生です)。

ああ…世も末か……

いや,確かに,「かけられる数」と「かける数」の概念は違います。

1本20円の鉛筆が9本となったとき,9×20より,20×9という考え方の方がしっくりきます。

「9本ある鉛筆はどれも20円です」だったとしても,20×9の方がイメージしやすい気もします(9×20でもなんら不自然ではありませんが)。

しかし,長方形の面積を求める際の縦と横の長さに,上記のような「かけられる」「かける」の区別があるのだろうかというと,個人的には一切ないと思います。

 

自分で考える力を奪い,管理しやすいように誘導していくのが今の学校教育です。

そんな中で行われる定期考査というものが,生徒を順位付けし,評定を出すための手段になっているような教育に,意味などあるのか。

ある学校のある学年のある教科は,中間も期末もマークシートでした。

答案からは何も感じとれません。

その子が特定の漢字を書けずに四苦八苦し,消しては書いたような息遣いは当然感じとれません。

 

本当にもう,どうしたら良いのか……。

私はこうやって現状を嘆くことしかできません。

塾に来てくれる児童・生徒に,自分が大切にしているものを教えることしかできません。

ああ……

 

お花屋さんの上,船のマークの学習塾Study Shipです。

テストが終わり,自分一人では限界を感じているお子様や保護者様がおりましたが,お気軽にご連絡ください。