昨日は南中山中学校と長命ヶ丘中学校の中間考査でした。
高校生も多くがテスト期間中です。
考査当日は必修日指導をお休みにしているので,昨日来たのは3名だけで,静かな空間でした。
それにしても,毎年というか毎回というか,テスト前は「まだ提出物が終わっていないのか……」「まだその範囲を一度も勉強していないのか……」「こないだやったのに忘れているのか……」「翌日復習していないのか……」「午前中何もやっていないのか……」などなど,軽く絶望することの連続です。
そのたびに注意したり,ちくりと小言を言ったりしていますが,それももう言うのは辞めようかなと思い始めました。
結局それは,私自身が,その生徒に,「高得点を取れるようになってほしい」「勉強ができるようになってほしい」受験であれば「合格してほしい」と思っているだけで,本人自身はこちらほど本気で思ったり,取り組んだりはしていないのだろうと思うことがあるからです。
成績不振の子によく見られる傾向として,「他人事」ということがあります。
自分自身の学力のことなのに,どこか「他人事」という雰囲気を感じるのです。
こちらが熱意をもって,善意で働きかけたとしても,必ずしもうまくいくとは限らないことを,この10年で感じています。
そういった自分の思いに執着することはやめるべきなのかもしれません。
そうは言っても,私はこの仕事にそれ相応の誇りは持っていますし,保護者様からお金を頂戴していますので,その生徒がもっとも学力が上がるだろうという提案をし続けることに変わりはありません。
そういった取り組みは今後も継続していきますし,客観的な数値面での成績アップや志望校合格も,これまで同様,追求していきます。
結果は気にはかけますが,執着はしません。
大事にしたいのは,本気でやったかどうか,自分の頭で考えて取り組んだかどうか,です。
印象に残ったネットニュースがありました。
私もこの作者に近い感覚を持っているからか,非常に共感できました。
特にこの記事の3番目のページにある,
「父がそういう人ですから。一番大切なものを教わったから、ああもう、一生大丈夫だなって思うんです。だから別にお金があっても、それを使いたいってならないんですよね」
親にとってこれはもう最高の誉め言葉というか,子どもがこういう思想に至ったら,もう最強だと思います。
自己肯定感の極致といっていいでしょう。
私にも小4の息子がいます。
もちろん子どもなのですが,子どもというより,一緒に生活しているとても大事な一個人という認識でいます。
一方的に親の考えを押しつけたり,理不尽なことを言ったりはしないようにしていますし,ましてや所有物などという発想は一切持っていません。
点数や順位を評価し,勝ち負けにこだわり,競い合うような既存の教育だけでは,上記のような思想には行きつかないと思います。
塾講師として,学校の勉強を教えることを通して,上記のようなことも同時に伝えることはできないのかと,思いました。
中間考査が終わり,お子様の学習面にお悩みのご家庭がございましたら,お気軽にご相談ください。
お花屋さんの上,船のマークの学習塾Study Shipです。