明日は久しぶりに丸一日休みです。
今日も年間スケジュールでは休みでしたが,模試の復習とテスト対策,それに面談で,いつもの土曜でした。
先日,中1生が,単元テストに向けた復習をしていた際,比例式の計算がありました。
正解していましたが,手間のかかるやり方をしていたため,少し前のブログで紹介したやり方を伝えた所,それでやったら学校の先生に注意されたとのこと。
中学では内項,外項の積でやりなさいと言われたそうです。
うーむ。
いや,私も見た瞬間に整数倍でないのなら,内側・外側でやります。
たとえば,
3:7=8:x
ならば,
3x=56
x=56/3
とやります。
しかし,
その子がやっていたのは,
8:5=16:x
です。
その先生には申し訳ないですが,内項外項でやる利点を見出せません。
さらにショックなのは,その子が私の言ではなく,学校の先生の言を採用したことです。
「塾の講師<学校の先生」
という構図は分かっているとは言え,やるせない気持ちになりました。
中3くらいなら,自分で判断できるでしょうが,それを中1生に求めるのは酷かもしれません。
いや,中学生といえど,幼いながらも人格を持った立派な一個人であり,あとはもう自分で判断するしかありません。
学校の先生がそう言ったから,それに従う。
塾の先生がそう言ったから,そのやり方でやる。
どちらも危険です。
思考停止に陥った時点で,成長はありません。
数学のおもしろさは,答えが一つにも関わらず,そこに至るまでの解法が多数存在することだと思っています。
どちらかでやる方が賢いかは,その場その場で変わります。
解き方を柔軟に変えることのどこがいけないのか,理解に苦しみます。
一通りのやり方にさせた方が,コントロールしやすいからでしょうか。
その先生とぜひ話し合ってみたいです。